東照宮 吾妻橋 赤坂 九州 玉川 芳川 若松町 駒形 牛込 丹沢山 鎌倉 スエ 北海道 丸善 青山 雑司ヶ谷墓地 奈良 小樽 水戸 岡山 山形 宇都宮 京都 東京 銀座 日本橋 赤坂見附 神田 向島 八王子 日比谷 上野 護国寺 京橋 隅田川

ところに廻る。丁度、彼女朝食のところ、少して電車で東照宮下までゆき、あれから公園をぬけて二科と美術院を見る。大したもの

も、ただ微温的すぎないではないが。それからずっと吾妻橋までのし、駒形の前川で河を見ながら食事をした。かえりに彼女

にゆき、子供のときとすべてが違うのにおどろいた。赤坂見つけ近くで国男に会い一緒にうちへ来、紅茶をのんでかえる。

臼川氏もかえって来られ、九州からのだと云うかまぼこを御馳走になり乍ら種々話す。今臼川氏 show の講義

。午後一時に床を出た。英男、父上と九州の旅行からかえる。午後、本田道ちゃんの結婚祝の品を見に三越に

いよいよ、Ａの兄明日かえると云うので、けさは、玉川にゆき、夜は銀座にゆく。Ａの兄が来てから私のあんだ

近頃に珍しくよい天気、Ａ、さいが来ると玉川に行こうと云うので、出かける。川の中を引舟して行くのや何

訪ね、※月でお夕飯をたべ、東洋キネマにゆき、芳川に会う。かえりに又※月でお茶をのみ、ずっと九段上迄歩い

見られるのがなさそうなので、牛込まで行くつもりで若松町まで歩き、急にムサシノを見る。バレンチノ主演の時代もの。costume で見せるものでつまら

すぎないではないが。それからずっと吾妻橋までのし、駒形の前川で河を見ながら食事をした。かえりに彼女、林町の門前まで

、自分は自分の心持の承認を感じた。小さな自動車で牛込の家にゆく。私は安心！　のびやかな悦しさを感じた。夜、

まで行ったが、見られるのがなさそうなので、牛込まで行くつもりで若松町まで歩き、急にムサシノを見る。バレンチノ主演の時代もの。

正確な時間で云うと、午前五時五十幾分か、丹沢山を震源とする激震があり、前夜二時頃床につきぐっすり睡ったところで

は鎌倉、古くて足利時代の味を出そうとしたもの。ある程度まで成功して

湯浅さんと鎌倉へ行く。

母上、英、スエと入れかわりに、自分祖母上と林町にかえる。すぐＡを呼び、父上に

。六時頃かえって来て見たら俊ちゃんが来た。北海道へゆく途中の由。

午後、始めて、焼けてからの丸善にゆき、ひどいバラックなので驚く。京橋から此方銀座の方は、バラックと

魂を吸い出す。浜中氏と十二時頃から出かけ、神田の丸善にゆく。地震後始めてだ。まだ雑然とはして居たが、二

すぎにかえって来た。夕食をし、今朝の地震で青山へは電話もかからないから泊って行け、としきりに云われたが、あの

三時すぎに眠ったのに早く起き、十二時少しすぎ青山にかえる。もう春江、国男来て居、ベートウヴェンのシムフォニー No. 7, op 92.

上、電話で、（妙なことがあるよ、荒木は青山に居ないよ）と云われる。ひどく奇怪な、疑いに満ちた調子なの

を、きくため、帝国ホテルで三人食事をする。かえりに青山に行く。

。自分出かける。仕事がとても林町では出来ないので、青山に行ってやってしまおうという心持もあったのだ。大してわるくもないらしい

青山に来る。何となく落付かず。それでも二階にあがり仕事の仕度

青山の小南を引きあげさせかたがた牛込に一寸廻る。そして、二十日にあさかにゆく

ないのが、又或感だ。おそく起き、午後から、雑司ヶ谷墓地を歩き、夜、江戸川亭にゆく。講釈場というもの始めて。この

か。平面的な日本画を祖先にもった大和民族！　奈良朝の仏像の美が帰化人の力によるばかりなら寂しいな。

両親、八時の特急で奈良の正倉院拝覧にゆく。ステーションまで見送る。たしかに三上の息子と思われる

奈良でのいろいろの話をきいてから、雑司ヶ谷に来た。それから下町に

、網野さんのところにゆき、六時半頃まで話した。奈良の寺々の像などの写真を見ながら。活動の話。支那劇の話

『小樽新聞』「ふるき小画」のり始める。

による。去年の二月頃ひどくわるく、散々苦しんだ。水戸の病院にゆくと云って、朝十一時の汽車で出発。根本的になおせる

岡山の新聞にやると云う感想を書いてやる。九枚。

山形から仁藤まつえ、父寅蔵来。兄につれられて。兄はぐうたらで

父上、山形からの帰途開成山によられる。自分はまだ苦しい心持が鎮って居ない

。祖母上同伴、曇キミの天気であったのが、宇都宮すぎてひどい風雨になり、郡山に六時についたら、仕様のない暴風雨

今日、湯浅さん京都へ立つ日、十三日の夜書いた長い恐ろしい手紙着。自分はその返事

を注文する。Ａの兄、四十年生れて始めての東京の雑踏で少し神経衰弱の気味。風邪ひきも手つだい頭が少し痛むらしい。彼

、矢張り来ましてすよ、の如く。彼女に、貧しい東京の下町がよくあらわれて居る。言葉にも、なりにも、感情にも

を去らせたような寂しさを感じ、よる、彼女が東京につく迄起きて居た。

そして、二十日にあさかにゆくことにきめる。全く、東京に居ると、私共は落付けない、ゆつくり会いたい丈会って居られ

かえると云うので、けさは、玉川にゆき、夜は銀座にゆく。Ａの兄が来てから私のあんだもの、トシ子のエリ

の丸善にゆき、ひどいバラックなので驚く。京橋から此方銀座の方は、バラックと云ってもそろって居、そんなにやけ跡じみないが

ない男だ。あわれ。夜、一夫も来四人で、銀座へ散歩に行って、一寸歩いたら、ぽつぽつ雨。すぐかえって来てしまう。

によかろうとおひなを買い、資生堂にゆく。茶。やがて銀座を京橋迄歩いて尾張町からのってかえる。四時。Ａ、妙に

にくれる。英男も来てから、出かけ竹葉にゆき、後銀座を歩いて資生堂により、六時前かえる。皆満足し自分も仕事の

を読んで居ると、思いがけなく湯浅さん来。少し話し、銀座へゆき資生堂でお茶をのんでから、日比谷にゆく。ゆっくり散歩し、

父上の迎えに行く道に、牛込まで送って貰う。銀座へ散歩にゆこうと云って居たのがおくれて駄目。Ｙ、肴町まで

に電車で牛込に廻る。彼女まだ床の中。起き、銀座にゆく、四時すぎ帰宅。今度の留守番は、忠実にやるつもりだ。

バラックと云ってもそろって居、そんなにやけ跡じみないが日本橋の方はまるでひどく家の建って居ないところが可なりある。淋し。

今日一日、お祭りさわぎで落付かず。なか、赤坂見附迄拝覧にゆき、（まるで何とも云えませんでしたよ。お人形

光が魂を吸い出す。浜中氏と十二時頃から出かけ、神田の丸善にゆく。地震後始めてだ。まだ雑然とはして居た

迎えにゆき、三人で三共の上で食事をし、神田シネマで（吉川氏が建築した）over the Hill を見た

林町での話は、向島の祖母のことについてであった。又、一彰氏と母上と

父上、思いがけず急行で着。母上、向島の祖母不快のため来られず、日赤の払いその他生活の様子を見

主だ）彼女と二人で居ることをうれしく思った。すぐ向島にゆく。もう、納棺がすんで居、母も案外しっかりして居られ

』の短篇にかかろうとして居たら、父上よりハガキ向島祖母上あしとのこと、あぶないな、と思って居たら二時頃電報

向島に半通夜にゆく。

向島祖母上告別式、澄子と母との反感まざまざとわかり私は苦しい気がし

に居たままきものをトランクにつめて、飯田町駅にかけつける。八王子在の家へかえるのだ。夜食後さい、帰ることを話す。種々の

少し話し、銀座へゆき資生堂でお茶をのんでから、日比谷にゆく。ゆっくり散歩し、沢山歩き、六時頃かえる。愉快であった

いやで、十二時迄ね、起きるとすぐ仕度をして上野に来る。Ａ、スエ子と一緒に来る。彼の変更の真意もわからず

とアサカから電報で、母上十時四十何分かに上野着とある。何か心配し迎えて見ると、急に目を腫し

して来たおかげ、久しぶりで夕飯らしい夕飯をたべた。護国寺に散歩。

焼けてからの丸善にゆき、ひどいバラックなので驚く。京橋から此方銀座の方は、バラックと云ってもそろって居、そんなにやけ跡

とおひなを買い、資生堂にゆく。茶。やがて銀座を京橋迄歩いて尾張町からのってかえる。四時。Ａ、妙に nervous

にうれしくなり、野上さんのところに手紙を書いた。「隅田川」によって与えられた印象も書いて。夕刻、林町からの速達、