日記 11 一九二五年(大正十四年) / 宮本百合子
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こんな持病が出来たのか、やれやれと思い、Yは伊豆に行ったろうか、自分も温泉につかりたいな、どっぷりとつかってあったまったら痛い
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笑の研究」を買う。重い両手一杯の荷もつ。小石川にかえるつもりであったがY体わるく、あっちへゆかれないというので
山内封介氏ロシアに立つ。今日小石川にかえる予定だったのだがいやになり、やめ、のりを大塚の大屋に
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龍安寺(庭見物)
龍安寺の庭を見にゆく。龍安寺は衣笠山の先にある。
龍安寺の庭を見にゆく。龍安寺は衣笠山の先にある。
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東大寺、龍松寺、筒井氏に案内されて三月堂、不空羂索を見る、
○東大寺、大仏の蓮弁の毛彫、須ミセンの図を見る。蓮弁にのぼってそばで
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フランス水仙、黄紅のチュウリップ母上持って来て下さる。九州へ父上と行かれるかもしれぬ由。ゆくべしゆくべし。一緒に行っ
林町にゆく。父上、母上、十五日頃より、九州へ旅行。
母上国府津。今夜父上と一緒に(父上九州より)かえる由。
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安積などの田舎になると、東京からすっかりはなれるので、落付くが、この辺
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博物館、智積院。
智積院で山楽の屏風を見る。桃山時代の室内装飾がナポレオンのアンピール式に、豪華
と見え、別なのがはりつけて補足してあった。智積院からYが元子供のとき居たと云う大仏の辺を通って、わらん
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宇治、黄檗、平等院、興聖寺
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俥で廻り、郡山から法隆寺に来る。
、よろしくない。(元禄踊の屏風はわるくなかった。)法隆寺、本堂の壁画、西の仏と側立の美、実に美しい。印度的
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大島椿の白い幹。伊豆はよいところという印象深し。瀬古の瀧の方に散歩し、心持よい木下道を歩く。あぶないつり橋も渡る。大体
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今度は湯浅さんの加茂の家に世話になるため。
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龍安寺の庭を見にゆく。龍安寺は衣笠山の先にある。
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、なお意志よわくなるのだ。夜東京駅まで送る。かえりに神楽坂を散歩し、あのうまいスシやを見つけたが居ず、間に合わせに別のを
昨年の今日は、三時頃までYと神楽坂を歩いて居た。
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岩波で鎌倉へ送って貰った原稿紙の金を払い、大同に廻る。余り本なし。奥に春日氏の声す。一誠堂でオックスフォードが
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唐招提寺 金堂
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正月の富士山。概念で見ると実にやり切れなくコムヴェンショナルだが。
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銀閣寺、大雅堂の秋の山水に印象を受ける。
を想わせる形に置いた庭を見た時感あり。銀閣寺よりは遙によろし。
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Y、鎌倉―大船近い明月谷に一つ、魚河岸の甚兵衛所有の家を(四十円)
暑し。今年はじめての暑気。昨日鎌倉に立つ仕度を始めたが、殆ど胸がわるくなるほど暑し。夕刻、雷雨。
大船から小一里単調な田舎道、円覚寺から先がやっと鎌倉らしい。
鎌倉よりすっかり引上げて来る。
。Y、つかれたのか頭が重い由、岩波で鎌倉へ送って貰った原稿紙の金を払い、大同に廻る。余り本なし。
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宇治、黄檗、平等院、興聖寺
宇治にゆく。黄檗はやめ、電車のステーションからすぐ左へとってずっと興聖寺わき
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八時に小野さんのところまで迎えにゆき大塚へ出、本郷へ出て郁文堂を見る。Yチェホフの晩年の作「峡谷にて」、の
今日瀧田氏の葬儀、告別式本郷にある。出かけた。かえりに家に廻る。少し足りないような書生、自分
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道成寺を見る。
出のところ。場所は、野上さんのところの方が、道成寺の時のよりよく、橋がかりが美しく見えた。杜若は、絵画的美。
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由、ちっとも貸家フシンでないから心持よいと云ったらない。青山の家など80でフロバさえなかった。建かたもわるく庭もなかった。これ
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剪られた花」と一緒に買ったもの(Yと夕方雑司ヶ谷墓地に長野さんの墓詣りす。かえりY湯に入る。自分護国寺の方に歩き
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あったから、女三人へとへとになる。夕方秀雄氏、京都からの、このわた、下駄、松葉カレイをお土産で来訪。ゆっくり夕飯をし
京都に立つ。
ひる頃法隆寺で雨に会い、自動車で駅までゆく。京都へかえり、ステーション上ル、新で食事。
急にY、火曜に京都へゆこうという。五六日の予定
京都へ出発。三等急行
興津辺の海珍しく波高し。汽車の中に、この春京都に行ったとき、電車の中で会ったモーニングに、日本の布のウェイスト
秀雄この頃京都に馴染ある芸者あり。珍しいから五月蠅い。何ぞというとそれについて
京都
京都
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花」と一緒に買ったもの(Yと夕方雑司ヶ谷墓地に長野さんの墓詣りす。かえりY湯に入る。自分護国寺の方に歩き本や
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新茶、大走り(静岡の茶)を宇治で買う。
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奈良、ナラホテル 眺望よき室
葵祭り。このためにかえったのだが奈良で勉強し、充実した芸術品を見て来たので、空虚でつまら
奈良
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で、宇都宮まで並べず。並ぶとしきりに喋り出され、長崎旅行のこと、生活のこと、外国のこと、その他、沢山。夕刻かえり
はかけ違ってとうとう会わず。私もやっとすんだので、長崎料理をたべに出かけた。大して美味くもなし。勿論小人数でシッポク料理と
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よい工合に割合涼し。汽車はこんで、宇都宮まで並べず。並ぶとしきりに喋り出され、長崎旅行のこと、生活の
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してなくひどし。松田竹の嶋人を訪ぬ。熊本の男、ホラふき、親分気ドリ、大きな鼻、沢山の深くない趣味、
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福岡貢、下らない、血まみれ芝居を、又も又もとむしかえしてやる気が知れ
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氏をしんからおしむらしく話した。つい先頃結婚して秋田に行った長女泣いて玄関から入らなかったと。又「先生は鯉が
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、Y、東中野に人見氏を訪ねるという。もう一軒大塚坂下町九〇にある家を念のため見ようと出かけ案外よいので、それに
かえる予定だったのだがいやになり、やめ、のりを大塚の大屋にやって様子をきかす。二十六日にはすっかり修繕すむという。
八時に小野さんのところまで迎えにゆき大塚へ出、本郷へ出て郁文堂を見る。Yチェホフの晩年の作「
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で出かける。随分歩いたが、思わしい家でなく、Y、東中野に人見氏を訪ねるという。もう一軒大塚坂下町九〇にある家を念
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。午後四時すぎ。暫く考えたがさそわれ、出かける。護国寺、道カン山下で降りてからいそいだこと! 首が先にあるき、
墓地に長野さんの墓詣りす。かえりY湯に入る。自分護国寺の方に歩き本やによってその間をつぶす、それで買えた)
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若竹うまし。はももこりこりしたところがうまく満足した。銀座まで歩き、プレイガイドで邦楽座の二等二枚。Y金のなる機
いう毛剃的興味のあるものはたべられなかったが。銀座を歩き十二時すぎにかえる。
Yも自分も亢奮した。かえりにアミノさんと三人銀座をずっと歩く。Y、小鳥料理を欲しがりどこもないので松月により
○晴れた午後三時頃、ぼーっと銀座のビルディングをこめて居る靄
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3。北村商店による。※月のおカシをたべ、日本橋甚兵衛で夕食。(二人)Y御自慢の若竹うまし。はももこりこりした
様子を見守り感ずることあり。明日野上さん来訪の予定、かたがた日本橋へ買い出しにゆく。その前に、仕事。三枚半。
涼しく心地よき夜なり。Y、日本橋からとって来させたラディオをもって、海老原とかいう男のところに
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時少し前だというので大いにあわてキものをかえ、日比谷まで車で送って貰う。山本有三「同志の人々」、作品として
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かげに、かくれて居るひさし髪の頂見ゆ。母上。水道橋に来たついでによったと云われる。この家へは始めてなの
暫く机につき、午後Yと二人で胸つき坂を下り、水道橋の歯科に行く。杉山と云う花沢氏の助手、私の誠之時代一級下
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意を決し、十時出。丁度三時すぎから三河島日暮里に大火。家を出たら、嵐模様で白雲がドンドン空をかけ、焔
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植物園にゆく、ひろくて、愉快、東京のよりも快活でよろし。
――自分の家。Yの家はカマクラに置き私は東京にアパアトメントでもかりて、二つにする――一緒に動くのだが
といつも東京に心をひかれるようで却って落付かない。東京を恋しく思う。寧ろ。Yもその通りな由。
からすっかりはなれるので、落付くが、この辺だといつも東京に心をひかれるようで却って落付かない。東京を恋しく思う。寧ろ。
安積などの田舎になると、東京からすっかりはなれるので、落付くが、この辺だといつも東京に心を
Y、ひとりで東京にゆく
仕事「崖の上」七十二枚。Y、明日東京にゆくので持って行って貰う。
自分で東京にもって来、中央郵便局から出す。あつい風の吹く日なり。スウツケースY
野上さん「私は東京親戚というものもないからこんなことの出来るのはここだけよ」とお
ねえ」と。夜そんな話をして居るとフトY、東京毛織の塚口という男の死亡広告を見、深く動かされたらしかった。
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泊って一時頃神田の丸善でYに会い、日活に蜂雀を見る。グロリア・スワンソン、ネグリ
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て居るので、幸、先にハイシャにゆき、かえりにお茶の水の文化アパアトメントに廻った。やっと事務所をさがし、プランを見たりして居る
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六十近い男など。かえりに前川、月、橋の工事、浅草の立ち見でシーホークを見る。あまりよろしくなし。僅の金でこれだけたのしむ、
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さんのところにゆく。夕飯。Yの大島あり。大よろこび。人形町の通りを歩き、銘仙を見るがよいのなし。十二時頃かえる。
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湯ヶ島へ出発。朝俥の都合わるく、飯田橋まで行って自動車にのりかえなどし、やっと、乗ったら直ぐ動く程度で間に合った
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おそく起床。Y風呂。そろそろ仕度をして外出。京橋南紺屋町にY用事があるから。
大根河岸の方から京橋に出二人で歩いて居ると四辻のところを丹野さん、網野さん歩いて
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落合川を渡る吊橋、それから一寸した庭、玄関、その上に二つ並ん