ベルリン ロンドン ローマ 巴里

旅行し、次いで此の二人が、兼ねてイボギンヌが打ち合せてあるベルリンのジャネットを訪問し、三人してドイツを旅行し最後にアグネスはイボギンヌと

。イボギンヌの家で二日休んで直ぐ二人して予定のベルリンのジャネットの所へ向う計画です。

六月二十日　第五信（ベルリンにて）

はもうドイツへ入って来ました。今日午後四時頃ベルリンのフリードリッヒ駅へ到着しました。ジャネットが直ぐ見付けて呉れました。ジャネットは

たとえ独逸を知り其の国語を習うためとは言え、陰惨なベルリンへやって来た事を少し後悔して居ります。でも二三日居付いたら

六月二十一日　第六信（ベルリンにて）

六月二十四日　第七信（ベルリンにて）

の学校を見せて貰うのだったから。ジャネットの学校はベルリンの西北隅に在る市立音響体操学校と言うの。女学校を卒業して一二

六月二十五日　第八信（ベルリンにて）

安心して下さい。ママ、愈々明後日、私達三人打ちそろってベルリンのツオー駅を出発して和蘭を通って、丁度此の手紙の着く翌日頃

ロンドンの北郊ハムステット丘の公園の中に小綺麗な別荘風の家が立ち並んで居る。

巴里のイボギンヌから誘い状が届いた。其の内容は――ロンドンのアグネスが巴里のイボギンヌの所へ来て一緒になってフランスを旅行し、

てドイツを旅行し最後にアグネスはイボギンヌとジャネットを伴ってロンドンへ帰り、暫らくアグネスの家に滞在して其れから三人してイギリスを旅行

独等の青年男女を会員とする国際的クラブで、本部がロンドンに在り、各国の主都に支部があって、本部から毎月会員の消息や感想

六月五日、朝九時ヴィクトリヤ・ステーションから巴里へ向けロンドンを去ったのであった。

以下アグネスがロンドンに残した母スルイヤに宛てて寄こした通信である。

ロンドンの母親スルイヤは巴里に居る娘の許へ手紙を寄こした。余程心痛した

六月十日（ロンドンより）

和蘭を通って、丁度此の手紙の着く翌日頃にはロンドンのリバプール・ストリート駅へ到着します。私はママの心の中に融け込む

、先日も突撃隊を志願すると言うの。しまいにはローマや巴里へでも突撃して行くつもりでしょうよ」

を旅行、最後にアグネスに別れてイボギンヌがジャネットを連れて巴里へ帰って行くという計劃なのである。名刺型のイボギンヌの写真まで

誘い状が届いた。其の内容は――ロンドンのアグネスが巴里のイボギンヌの所へ来て一緒になってフランスを旅行し、次いで此の二人

、アグネスの入会して居る欧洲ハイキング・クラブの会員である巴里のイボギンヌから誘い状が届いた。其の内容は――ロンドンのアグネスが巴里

てアグネスは六月五日、朝九時ヴィクトリヤ・ステーションから巴里へ向けロンドンを去ったのであった。

六月五日夜　第一信（巴里にて）

たので定刻通り、フランスのカレーへ到着出来ました。巴里北停車場では直ぐ私の制服、徽章を見付けてイボギンヌが駈け寄りました。

ママ、巴里へ着いたの。いつもママと一緒に出かけて色々の事務を分担して

六月七日　第二信（巴里にて）

見に連れて行って貰います。今朝はイボギンヌにせがんで巴里の東隅に在るヴァンサンヌ広場の上空で行われるフランス空軍の大演習を見

ロンドンの母親スルイヤは巴里に居る娘の許へ手紙を寄こした。余程心痛したと見えて取り急い

喜んで賛成します。だから隠さないで打ちあけて下さい。巴里は何処でも飲み水が悪いそうです、殊に夏は。充分気をつけて

叔父夫婦の居るモントリシヤと言う所へやって来たの。巴里から西南へ三時間程汽車に乗って行くとロアール河の都ツール市へ

残した跡を修理に忙がしがって居ます。愈々明日は巴里へ帰ります。イボギンヌの家で二日休んで直ぐ二人して予定のベルリン

ママ、私共は昨晩十時五十分に巴里の北停車場からベルリン行きの国際列車に乗って途中白耳義に入りましたが

も突撃隊を志願すると言うの。しまいにはローマや巴里へでも突撃して行くつもりでしょうよ」