半七捕物帳 36 冬の金魚 / 岡本綺堂
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「本所の金魚屋の甥でございまして、自分は千住に住んで居ります」と
「その煙草屋の甥というのは、本所の金魚屋の親類で、元吉という奴じゃあねえか」と、半七は訊い
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五月のはじめに赤坂をたずねると、半七老人は格子のまえに立って、稗蒔売の荷を
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でいた。撃剣家では俗にお玉ヶ池の先生という千葉周作の道場もあった。それらの人達の名によって、お玉ヶ池
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(例)神田松枝町
あるが、その旧跡は定かでない。地名としては神田松枝町のあたりを総称して、俗にお玉ヶ池と呼んでいたので
「少しおまえさんにお願い申したいことがあります。わたしは神田の半七という者だが、御用でその死骸をあらために来ました」
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うしなったので、その後は女中と二人暮らしである。お葉は千住の生まれで、女中奉公をしている女としては顔や形も
住所姓名を一々に調べることにした。子分の庄太を千住へやって、お葉の身許もしらべさせた。検視が済んでも、
「本所の金魚屋の甥でございまして、自分は千住に住んで居ります」と、惣八は説明した。
。お玉ヶ池へ行ってからは、去年の盆の宿さがりに千住の家へ一度帰って来ただけで、今年になっては正月にも
ささやくのを聞くと、其月の家の女中のお葉は千住の荒物屋の娘で、家にはおまんという母と、今年十三になる
「おまえさんは千住の元吉という男を識っていますかえ」
女は小娘のときから色っ早い奴で、十六の春から千住の煙草屋に奉公しているうちに、そこの甥の元吉と出来合ったこと
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その売り先が知れません。だんだん探ってみると、どうも浅草の札差の家らしいのですが、こうなると先方でも面倒のかかるの