半七捕物帳 25 狐と僧 / 岡本綺堂
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半七は二人の子分をつれて、俄かに甲州街道の方角へ旅立ちすることになった。かれは見識り人として英俊をも
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急がせた。新宿で駕籠をかえて其の晩のうちに府中の宿まで乗りつけた。あくる朝七ツ(午前四時)ごろに宿屋を立っ
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嘉永二年の秋である。江戸の谷中の時光寺という古い寺で不思議の噂が伝えられた。それは
本山の方からも幾人かの坊主が出府して、江戸の末寺を説き伏せようとする。末寺の方では思い思いに党を組んで騒ぎ立てる。
、その三人は住職の駕籠について行き、一人は江戸に残っていましたが、いずれも召し捕って入牢申し付けられ、その中で二人
でしょうが、本山の方へは一切手を着けずに、江戸だけで片付けてしまいましたから、前にいった四人のほかには罪人
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たのである。事件の起る前夜、住職の英善は、根岸の伊賀屋という道具屋の仏事にまねかれて、小坊主の英俊を連れて出た
当夜、自宅の仏事に時光寺の住職を招いたという根岸の伊賀屋嘉右衛門も吟味をうけたが、伊賀屋でも当夜の住職の挙動につい
ゆくえ不明になった晩、かれは師匠の供をして根岸の伊賀屋へ行った。読経がすんで、一緒に連れ立って帰る途中、師匠は
なったのです。そこで、住職がいつの晩には根岸の檀家へ出かけて行くというのを知って、帰る途中を待ち受けて、腕ずく
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を知って、帰る途中を待ち受けて、腕ずくで取っつかまえて下谷坂本の安蔵寺という本山派の寺へ連れ込んでしまったのです。そう
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で、その時に師匠と一緒に行って、今では京都の大きい寺の住職になっていると聞きました。なにしろこの探索では
かくまったというので、寺にも居にくくなって、京都の方へ行ったそうです。英俊は利口な小僧で、その時に師匠
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九月の末には陰った日がつづいた。神田の半七は近所の葬式を見送って、谷中の或る寺まで行った。ゆう
出来めえ。あしたの朝、わたしの家まで来てくれ。神田の三河町で、半七と聞けばすぐ判る」
ゆく手を急ぐのとで、四挺の駕籠を雇って神田を出たのは其の日の八ツ(午後二時)を過ぎた頃
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ツ(午前四時)ごろに宿屋を立って、日野、八王子、駒木野、小仏、小原、与瀬、吉野、関野、上の原、鶴川、
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の旅という触れ込みで、むやみに駕籠を急がせた。新宿で駕籠をかえて其の晩のうちに府中の宿まで乗りつけた。あくる朝
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ので、やはり元の寺に勤めていましたが、上野の戦争のときに彰義隊の落武者をかくまったというので、寺に