半七捕物帳 45 三つの声 / 岡本綺堂
地名一覧
芝浦
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その日の夕方に、鋳掛屋庄五郎の死体が芝浦の沖に浮きあがった。検死の役人が出張って型のごとく取り調べると、庄五郎の
川崎
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芝、田町の鋳掛屋庄五郎が川崎の厄除大師へ参詣すると云って家を出たのは、元治元年三月
隣り町の藤次郎と露月町の平七と三人連れで、きょうは川崎の大師河原へ日がえりで参詣にゆく約束をして、たがいに誘い歩いて
貴様は三月二十一日の朝、鋳掛屋の庄五郎と一緒に川崎へ行く約束をしたそうだな」
大木戸
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「大木戸で待ちあわせる約束でしょう」と、お国は云った。
いるのは面倒であるから、七ツ半までに高輪の大木戸へ行って待ちあわせるということになっていたのである。その三人の
人のうちで藤次郎が一番さきに出て行ったらしく、大木戸のあたりに他の二人の姿がまだ見えないので、しばらくそこらに待ちあわせ
叩いたら、庄さんはもう出たというから、すぐに大木戸へ行ってみると、まだ誰も来ていねえのさ。夜は明けねえ
「大木戸で待ちあわせる約束をいたしましたので、そこへ行ってみますと誰もまだ
浅草
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三十五日の済むのを待って、世帯を畳んでひと先ず浅草の叔母の家へ引き取られるということになっていた。お国さんは
のほかに是ぞという親戚はなかった。お国も浅草にひとりの叔母をもっているだけで、その叔母が来て何かの
神田
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ほど後に、芝の愛宕下で湯屋をしている熊蔵が神田三河町の半七の家へ顔を出した。熊蔵が半七の子分であること
まったくこの頃の日は長い。半七が神田の家を出たのはもう七ツ(午後四時)に近いころで