半七捕物帳 11 朝顔屋敷 / 岡本綺堂
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段の坂上から旗本屋敷の片側町を南へぬけて、千鳥ヶ淵の淋しい堀端の空地へ出た。見ると、そこには又一人の男が
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彼もかねて聞いていた。皿屋敷、朝顔屋敷、とかくに番町に化け物屋敷のようなものの多いのは、この時代の名物であった。
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五ツ(午前八時)近くになりましたろう。そこへ八丁堀の槇原という旦那(同心)から使が来て、わたくしにすぐ来いと云う
んですかえ。もうこうなりゃ仕方がねえ。御用人がけさ八丁堀へ出かけたということだから、わっしもこれから八丁堀へ行って、若殿様
けさ八丁堀へ出かけたということだから、わっしもこれから八丁堀へ行って、若殿様はこういうところに……」
「河童野郎。八丁堀へでも、葛西の源兵衛堀へでも勝手に行け。おれ達は渡り奉公の
あくる朝、半七は八丁堀の槇原の屋敷へゆくと、けさも杉野の用人の角右衛門が来てい
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である。若殿大三郎が中間の又蔵を供に連れて、赤坂の親類をたずねた。その帰りに自分の屋敷の近所まで来ると、そこに
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「嚇かすな」と、平助はまたあざ笑った。「両国の百日芝居で覚えて来やあがって、乙な啖呵を切りゃあがるな。そんな文句
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ています。朝の七ツ(午前四時)頃に神田の柳原堤の近所に火事がありましてね。なに、四、五軒
振り向くことが出来そうもないと思ったので、半七は神田の家へ一旦帰って、それから又出直して九段の坂を登った
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から八日前のことであった。例年の通りに、お茶の水の聖堂で素読吟味が行なわれた。素読吟味というのは、旗本御家人
着いたように寂しく光って、鼠色の靄につつまれたお茶の水の流れには水明かりすらも見えなかった。ここらは取り分けて霜が多い
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水道橋を渡っても、冬の夜はまだ明けなかった。蒼ざめた星が黒い
費したので、二人が力のない足を引き摺って再び水道橋を渡る頃には、又蔵の提灯の蝋はもう残り少なくなっていた
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こととなった。奥様は日頃信仰する市ヶ谷八幡と氏神の永田町山王へ代参を立てられた。女中のある者は名高い売卜者のところへ
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て心当りを探索することとなった。奥様は日頃信仰する市ヶ谷八幡と氏神の永田町山王へ代参を立てられた。女中のある者は名高い