池袋の怪 / 岡本綺堂

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地名一覧

池上本門寺

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耳袋」の中にも「池尻村とて東武の南、池上本門寺より程近き一村あり、彼村出生の女を召仕えば果して妖怪などあり

池尻村

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た根岸肥前守の随筆「耳袋」の中にも「池尻村とて東武の南、池上本門寺より程近き一村あり、彼村出生の女

池袋

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池袋の怪

もなかったことはいよいよ不思議。で、右の怪異は全く池袋の祟と一決して、一同もホッと息を吐いたと云う。

と、石は相変らず降る。エエ何の事だ、池袋も的にはならぬと愚痴を飜していると、それから二日

と、侍女下女を一々取調べた所が、果してその中に池袋生れの者があったので、当人の知った事ではあるまいが

、不思議にもその家に種々の怪異がある。これは池袋の神が我が氏子を他へ遣るのを厭って、かかる祟を為すの

に、ある者の説に曰く、昔からの伝説に、池袋村(北豊島郡)の女を下女に雇うと、不思議にもその家

事があれば、先ず狐狸の所為といい、次には池袋と云うのが紋切形の文句であった。又一説には、単に奉公人

或は実際別物かも知れぬ。兎にかく江戸時代には池袋の奉公人を嫌うとは不思議で、何か一家に怪しい事があれば、

、これは余り聞き及ばぬ事で、恐らく筆者の肥前守が池袋を池尻と聞き誤ったのではあるまいか。しかし北豊島と池上では

やは勿論保証の限でない。今日でも北豊島に池袋村という村は存在しているが、当時は曾てそんな噂を聞かぬ

談話をそのまま筆記したものである、しかしそれが果して池袋の祟であるや否やは勿論保証の限でない。今日でも北

浅草

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所為と恐れ、お部屋様も遂にこの邸に居堪れず、浅草並木辺の実家へ一先お引移りという始末。この事、中屋敷下屋敷