半七捕物帳 20 向島の寮 / 岡本綺堂

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江戸

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ました。桂庵は外神田の相模屋という家でございます。江戸へ出ますと、まずわたくしのところの姉を頼って来まして、その相模屋

がある。江戸者ではいけない、なんでも親許は江戸から五里七里は離れている者でなければいけない。年が若くて

「お徳はさすがに江戸馴れて居りますので、あんまり話の旨いのを不安に思いまして、どう

この頃は諸式高直のために、江戸でもときどきに打毀しの一揆が起った。現にこの五月にも下谷神田を

ものを引き入れては秘密の発覚する虞れがあるので、江戸馴れないぼんやりした女を選んだ末に、かのお通を抱える事になっ

外神田

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たので、この正月から奉公に出ました。桂庵は外神田の相模屋という家でございます。江戸へ出ますと、まずわたくしのところの

「外神田の相模屋でございます」

午飯を食ってから半七は三河町の家を出て、外神田の相模屋をたずねると、桂庵でも彼の商売を知っているので、素直

下谷

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ときどきに打毀しの一揆が起った。現にこの五月にも下谷神田をあらし廻ったので、下町の物持ちからはそれぞれに救い米の寄付を

向島

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向島の寮

次第に奉公させることになりました。その奉公先は向島の奥のさびしい所だそうでございます。お徳が帰ってきて其の話

、おととい見馴れない男がお徳をたずねてまいりまして、向島から来たと云って妹の手紙を渡して行きましたので、すぐ

頃に、二人が、くたびれ切って帰ってまいりました。向島の奉公先というのがなかなか見付からなかったそうで、おまけに寮番の

この正月の末にお通を目見得にやった奉公先は向島の寺島村の寮で、この寮の主人は霊岸島の米問屋の三島

半七はまだ耳新しく記憶していた。その三島の寮が向島の奥にあって、そこに何かの秘密がひそんでいるとすれば

と思った。かれは今戸の露路を出ると、すぐに向島の方角へ足をむけると、陰った空は又暗くなって、霧の

娘のゆくえをも突き留めなければならなかった。おきわは向島の寮に押し籠められて、土蔵の二階に住んでいるに相違ない。

の六蔵を抱き込んで、去年の夏おきわをだまして向島の寮へ誘い出して、大きい古土蔵の奥に閉じ籠めてしまったのである

向島の寮は取り毀された。これは上からの命令ではなかったが、

神田

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に打毀しの一揆が起った。現にこの五月にも下谷神田をあらし廻ったので、下町の物持ちからはそれぞれに救い米の寄付を申し出

ばかりか、却ってお通の味方になって、その手紙を神田の姉のところへ届けてやったので、それが大事を洩らす端緒に

浅草

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。娘と駈け落ちした奴は良次郎といって、宿は浅草の今戸だそうです。年は二十二で小面ののっぺりした野郎で、

「判らねえそうです。無論に浅草の宿にはいねえんですが、どこへ行っていますか」