牛久沼 銚子 水戸 長崎 新潟 東京

があると答へると、そんならと言つて二人して牛久沼を訪ねた。先生のお宅は沼の辺の農家のやうで、奥さんも畑

て、取よせることも出来なかつたので、その頃銚子に居た先生の処へ行つてその話をしながら泊つて来た。先生

。或時東京へ戻る途中藤田氏をお訪ねするために水戸へ下車した。すると、藤田氏が、

へ戻つて来たのであつた。雲坪先生は、長崎へ渡つて鉄扇の門下となつて、絵画の研究に没頭し、支那へ

。もうその時は養父母は居らず、奥さんが雲坪が長崎へ発足された当時残された二人の子、男一人女一人を育て

坪は医者になりたいからとて、養家の人に語つて長崎へ飄然と勉強に出掛けた。その後、杳として婚家へも何処

、樗蔭氏が貰つた人の所へ行つて聞くと、長崎へ行つたらあるだらうとの事であつた。樗蔭氏は、このこと

雲坪先生は新潟の沼垂の地へ婿に行つた。これは、明治時代の前であつ

た。そして雲坪の研究者も現はれて来た。私が新潟へ行つた時、私の話もすんで、人々は私のための晩餐会

、正月の休みの時に帰省したりした。或時東京へ戻る途中藤田氏をお訪ねするために水戸へ下車した。すると

俳句を作ることが、恥しく思つて居た。さうするうち東京へ来て、中学校へ入学などして、正月の休みの時に帰省し

せてくれた。井村氏は子規居士の門下で江野村から東京迄歩いて来たのであつた。その井村氏が子規居士の短冊を

犬田卯氏とは震災の頃、東京で逢つた。たしか私が、「金の星」と云ふ雑誌をやつて