新訂雲母阪 / 直木三十五

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地名一覧

江戸

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ぬ事から、これ/\で――、わしはこれから江戸へ出ようと思うが、少しの旅費と、一夜の宿とを――」

甚七が江戸へつくと共に、厚情を感謝してきた手紙で、彼の居所は

手紙で、彼の居所はすぐ知れた。そして三人は江戸へ下ったが、着いた夜、お俊は二人の弟を出し抜いて甚七

し、こゝの借金を返したのが十日ばかり前、江戸へ行くと云って出ましたよ。」

てあかりをお立てになったら、妾は鳥追となって江戸へ下りますがその金入はもっておりますから、一日に一度はきっと浅草

桑名

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何者かに殺された佐々木左門の弟が桑名に居た。甚七は心易い仲であったから、その足で、その

彦根へきた。そしてお俊と、左門の弟とが桑名へ立った。

浅草

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その金入はもっておりますから、一日に一度はきっと浅草の観音へ行くことにして、こゝへ来て下さればお目にかゝり