薩摩 甲府城 府中 大木戸 大阪 江戸 天保山 甲州街道 仙台 甲府 京都 八王子 新宿

式伝習隊の兵を見ると、旗本のへっぴり侍ばかりで薩摩のイギリス仕込みだって、これと同じだろう。

は集る。菜葉服が二大隊、これも御味方しよう。甲府城には、加藤駿河の手で、三千人、それに、旗本を加えて

府中近くなると、もう、人々が迎えにきている。土方も、近藤も可成

それで、八王子へ泊った。酒と、女とが、府中と同じように出てきた。千人同心が、三四百人は、加勢する

隊の両側に、前後に、どよめきつつついてきた。大木戸の黒い門をくぐると

土方は、近藤勇が、大阪で疵養生をしていていないからその間に、周平を殺しては

「貴公ら、早く江戸へ戻れ」

ているか判らなかった。戻っても、何うなるかを江戸にいて、鎧まで金に代えていた旗本であった。軍用金をいくら

の御金蔵には、三千両しか無かったそうだし、江戸は君――あの通りだろう」

江戸では、小栗上野介が、軍用金の調達に奔走したが、フランスから借入れる外

金千代は、そう云ったが、江戸へ入ると、幸運が、逃げてしまいそうにも思えた。旗本の相当の

金千代と、竜作とは、接待に出た酌婦へ、江戸の流行唄を教え乍ら、酒をのんでいた。

（江戸へ逃げて行って――何うにかなるだろう。何うにも成らなかったら、

時にも、将軍が、天満橋から、茅舟で、天保山へ落ちたとすぐ聞いて、馬を飛ばしたが、間に合って、この舟に

甲州街道に、

になった。袴をつけている人は、平絹の、仙台平のいい袴を土まみれにしていたし、黒縮緬の羽織に、

「甲府へ立籠って――」

は集る。菜葉服が二大隊、これも御味方しよう。甲府城には、加藤駿河の手で、三千人、それに、旗本を

「せめて、甲府でなりと、手痛く戦いたいですが、今の人数の中へ御加え下さい

「俺らも、甲府まで、くっついて行くべえかのう」

「おおっ――これは、甲府御城代より、江戸表への早馬です」

「下諏訪？――甲府まで幾里あるかな」

「ここから、甲府までも、そんなものか？」

「勝沼で食止めて、一泡吹かしてから、甲府へ追込む事にしよう。それまでには、加勢も加わろう。今夜にも、

が暮れてしまった。村人に聞くと、敵は、昨日甲府へ入ったと云った。

甲府盆地である。最初の村が、駒飼で、ここから甲府へ六里、日が暮れてしまった。村人に聞くと、敵は、

険を越えたが、眼下に展開しているのは、甲府盆地である。最初の村が、駒飼で、ここから甲府へ六里、

「然し、京都での、新撰組の勢力とはちがうから、吾々の下へ集ってくる

「八王子には千人同心が、少くとも二小隊は集る。菜葉服が二大隊

早馬が去ると、一行は、八王子へ急いだ。そして、八王子の有志が、出迎えていた。

早馬が去ると、一行は、八王子へ急いだ。そして、八王子の有志が、出迎えていた。

てこの雪道の笹子峠を越せるもので無かった。それで、八王子へ泊った。酒と、女とが、府中と同じように出てき

隊は、二月二十七日の朝――霜の白い、新宿大木戸から、甲州街道を進んだ。二門の大砲が、馬の背につんで