出雲鉄と安来節 / 田畑修一郎
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出雲に於ける鉄工業が上古以前からのものであることは、古事記の天叢雲剣
出雲で、現在この「たゝら」吹きをやつてゐるのは、奥出雲の
日本刀の原料として使はれてゐるので、これは出雲とはちがふが、やはり地域的にはこの地方と隣接した伯耆の有名
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だ。現在でも、その中心地は、鳥上の地、すなはち船通山を中心にした隣接地方に在る。その歴史の古いわりには、文献が
鉄に関するくはしい記載は見あたらなかつた。たゞ、船通山の北にある能義郡比田村には我国鉱業の祖神として金屋子神社
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は必ずしもこゝだけに限つたことではないので、武蔵野でも農家は高い欅だの杉林の中に屋根を蔽はれてゐるが、
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かけての平野にはそんなものはない。広瀬は山陰の鎌倉といはれるくらゐで、今は昔日の俤はないが、しかし何となく落ちつき
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ひに運ばれ、安来港に集まつて、こゝから海路大阪へ荷出しされたものである。安来は、古くからその中心地だつだのだ
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てゐる。大体仁多、能義両郡山中の鉄は、一方は宍道を経、一方は飯梨川沿ひに運ばれ、安来港に集まつて、
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といふ。三光節は歌詞が卑猥だつたので、松江地方の一般家庭では決してうたはなかつた由、それがいろいろの人に
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安来節も、東京あたりで耳にするのは一種浅草調ともいふべきものになつて、たゞきんきんするだけであるが、ほんたう
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安来節も、東京あたりで耳にするのは一種浅草調ともいふべきものになつて、
さい時から安来節はよく耳にしたし、後年東京に出て有名になつた渡辺糸なども私の生れた町へ度々やつ