グリュックスブルグ王室異聞 / 橘外男

グリュックスブルグ王室異聞のword cloud

地名一覧

ブエノスアイレス

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「ほう、来月早々ブエノスアイレスへ、おいでになる? 年をお取りになってから、息子さんや

十幾年も昔のことであろうが、来月初めにはブエノスアイレスの大使館員に嫁いでいる娘さんを訪ねて、亜爾然丁へ出掛けると

エッフェル塔

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ハア、あの、拉丁区にねえ、セーヌを越して、エッフェル塔や凱旋門の見えますあたりにねえ……父が永らくあすこで、商売をして

ボストン

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の官舎がございますもんですから……でもわたくし叔父がボストンにおりまして、子供の時分から永らく、向うへ行っておりましたの。

化かし合いはなかったであろう。オールセン外務次官の弟が、ボストンにいて死んだというのも、ほんものの次官が聞いたら眼を廻すで

山の手

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機会を持った時のことであったが、コペンハーゲン市の山の手ニュールンベルグ街端れの、有名なゲンテフテの森に近い嬢の家へ行くと、応接

リオデジャネイロ

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聞き込みが入ってくる。ペルナンブコ経由で大荷物が三個、今日リオデジャネイロへ向けてアウガスタ号に積み込まれた。バーゲルス街角の時計店ナアゲルで、伯爵夫人

セーヌ

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「ハア、あの、拉丁区にねえ、セーヌを越して、エッフェル塔や凱旋門の見えますあたりにねえ……父が永らくあすこ

リヨン

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、この伯爵夫人と顔を合わせることができた。なるほど昔リヨンで踊り子をしていた時分に、伯爵に見初められたというだけあって

女はナンシー郊外アヴィアン村に生まれて、八つの年にリヨン市に移っている。父親は村の錺屋、商売に失敗して村にい

ブレーメン

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車室へ戻って、再びオールセン令嬢になり澄ましてしまう。ハンメルスフェーヘンとブレーメンとでは、およそ西と南へ、大変な違いであった。

ブレーメンへ行くと見せかけて通し切符を買っておいて、実際はハンメルスフェーヘンへ行くとならば

の検査の終るまでには、ハッキリするであろう。ともかく、ブレーメンへ行くのでもなければ、ハンメルスフェーヘンやオーベルンへ行くのでもないことだけは

巴里

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はない。グンドルフ氏は、仏蘭西に帰化して、目下、巴里に住んでいる。

「ハ、わたくし、あの……巴里まで、まいります」

。……いいですわ、今頃おいでになりますと、巴里はまだまだ暖かですから、シャンゼリゼーなぞ、さぞ賑っておりますでしょう、いいですわ

「まあ巴里まで、わたくしブレーメンまでまいりますのよ、ではしばらく御一緒に、まいれます

「わたくしも子供の時分巴里で育ちましたから、いつまでたってもあの景色、忘れられませんわ

「巴里はどちらにいらっしゃいましたの?」

眼を廻すであろうが、伯爵夫人の父親が商人で、巴里に住んでいたというのも、眉唾ものであろう。アイネス嬢の洗い立てた