長彦と丸彦 / 豊島与志雄

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地名一覧

堅田

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ていましたし、弟はたいへん顔が丸いので、堅田の顔丸の丸彦といわれていました。

ふしぎなうわさが、ぱっとひろまってきました。――堅田の観音様は、七日のあいだに、あちこち歩いてこられたそうだ。

さて、堅田の顔丸の丸彦は、腰に刀をさし、片手に、鉄づくりの鞭

馬のことをよく知っている坂の上の朝臣が、堅田にやって来られるそうでした。坂の上の朝臣は、もうすぐ来られる

朝臣は、堅田の観音様のふしぎなうわさをきかれて、顔長の長彦を疑われた

に、観音様をせおっている鞍馬の夜叉王がつづき、堅田の顔丸の丸彦がうしろから見はりをし、そのあとに、堅田の顔

鞍馬山

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すらすらと白状しました。――鞍馬の夜叉王は、鞍馬山のおくにいる賊のかしらでした。堅田の観音様の像のことをきい

にとらえられている手下の心も改めさせ、つづいて、鞍馬山のおくに残っていた手下どもも、心を改めさせました。

鞍馬

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さすがに覚悟がよく、すらすらと白状しました。――鞍馬の夜叉王は、鞍馬山のおくにいる賊のかしらでした。堅田の観音様

琉球

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みごとな紫檀の机を、顔丸の丸彦には、琉球からきたという大きな法螺の貝を、記念の贈りものにしました。どちら

大津

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まず大津の町までいって、できるだけたくさんお金を借りあつめ、あちこちで船をやといまし

大津の町で借りあつめたお金は、はじめ相談した人たちが出しあったお金

のためになることだから、私は決心をした。大津の町のお金持で、この屋敷を売ってくれるなら、お金はいくらで