青島 北海公園 天壇

青島は、都市のなかでのハイカラなインテリ青年である。煉瓦とコンクリートと赤瓦と

、近代思想に眼覚めた支那青年を思わせる。ところで、青島市が建設されてる素材は支那のものであるが、その様式は外国から

若いインテリ青年に於ても、果してそうであるだろうか。青島には、民族資本のねているものが今のところ二億あると云われる。

上海や天津に比べてはごく小額ではあるが、然し青島としては大したものである。支那の若いインテリ青年のうちには果して

楊柳の小枝は、広い蓮池の周辺にそよいでいるし、北海公園の喇嘛の白塔の付近には、さまざまの小記念物が散在しているし、

めぐらしている。外城もまた広大な植林地のなかに、天壇の紫瓦朱壁の堂宇が聳えている。市内を歩いて、少しく視野のきく

ところで、天壇は市の殷賑地区から遠い一隅にあるが、紫金城は市の中央にあっ