東京

（例）東京者

来てみると、辺鄙なのが却ってよかったのだ。東京から入り込んだ客は、彼等を除いて、その部落に六七人とは

「手伝った東京者に、これをくれてやるべえ。」

滅多に海へも行かない伯母は、早くから退屈して東京へ帰りたがっていたが、俊子のためにというので、皆と

明日東京へ帰るという日は、朝から綺麗に晴れていた。これを最後

東京に帰ると、海岸よりむし暑くはあったが、それでも秋がしみじみと

思うと、冴え返った月が見えてきた。月ならば東京にも輝ってると思い返したが、それがまた変にぎらぎらと生々しい月で