銚子 浅草 稲毛 東京

僕の相手をしてたらしかったが、三四本目の銚子から、先に飯を食い初めた。その時話は自然に、お前と浜地

僕は銚子を熱くして貰いながら、また話し出したものだ。或る時彼は浅草に

て貰いながら、また話し出したものだ。或る時彼は浅草に活動写真を見に行った。金曜日の替り目で、館内はぎっしり込ん

僕達は浅草に行って、何か食べて、活動か芝居を見るつもりだった。

「あら、もう忘れたの。そら……稲毛……。」

日曜に――日曜が笑わせるよ――日曜あたりに、稲毛へ遊びに行こうと、そんなでたらめな約束をしていた。その日曜を

九時頃までぐっすり寝込んで、それからそこを飛出して、稲毛へ行った。

「稲毛に連れてってやろうか。」

実際、稲毛に行くことなんかは、全くでたらめの話さ。こんどの日曜日にっていうやつ

その景色を胸深く吸いこんで、僕は東京に帰って来た。