三十年後の世界 / 海野十三
地名一覧
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「大きさが富士山くらいある宇宙塵は決して少なくないと、今まで知られています」
「富士山くらいですか。そんな大きなものも、塵とよぶのですか」
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「カリフォルニアからニューヨークの方へ」
「えっ、カリフォルニアからニューヨークの方へ。僕をからかっちゃいけないねえ」
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を有効に使って、大探検に成功せられるよう祈る。ニューヨーク市マンハッタン街、世界連盟本部科学局より」
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、というよりも飛んでいくのですな。十八時間でサンフランシスコへつくんですよ」
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ものすごい暑さは日本アルプスの深い山の中も別あつかいにはしなかった。アルプス山中の万年雪までがどんどん
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「その一つはですね、いま戦争をはじめようとする両国が用意したおびただしい原子爆弾が、もしほんとうに使用されたときには、
「それが両国にもよく分ったと見えましてね、爆発寸前というところで戦争のおこるのは
新月号のこの球の直径は、約七十メートルある。だから両国の国技館のまわりに、でっかい円坂をつけたようにも見える。
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ていないと、ねむられないほどの暑くるしさだった。東京なんかでは、とても暑くて地上に出ていられなくて、都民はほとんど
相談の結果、この大きな拾い物は、東京へ持ちかえることとなった。
博士は、携帯無電機を使って、東京へ電話をかけた。五トンぐらいのものがらくに持ちあがるヘリコプター(竹とんぼ式
は客席へ入った。ヘリコプターは間もなく離陸して、東京へ向った。
年前の話をいろいろとした。そして三十年後の東京がどんなに変っているか、あまりに変っているのでそれを見物し
は思いのほか元気であった。例の四人組の外に、東京区長カニザワ氏と大学病院長のサクラ女史が少年をとりまいていたが、少年
たいのは、三十年前に、ぼくの住んでいた東京の銀座を見たいですね。同じところを歩いてみたいです」
カニザワ東京区長は、そう語りながら、ハンカチーフを出して、顔の汗をぬぐった。
正吉は、そのことを東京区長のカニザワ氏と、大学病院のサクラ女史とに相談してみた。する
やっぱり東京の空港から、探検隊のロケット艇は出発した。
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かわりはてた銀座
は、三十年前に、ぼくの住んでいた東京の銀座を見たいですね。同じところを歩いてみたいです」
少年は、なつかしげに銀座の名をいった。
「ここは見なれないところですが、銀座の近くでしょうか」
「さよう。銀座までは三キロばかりはなれています。しかしすぐですよ、動く道路にのっ
がかいてあるのです。……ほらごらんなさい。これが銀座行きの動く道路ですから」
ここが銀座です。あなたの立っているところが、昔の銀座四丁目の辻のあったところです」
「ここが銀座です。あなたの立っているところが、昔の銀座四丁目の辻のあった
ている警戒塔です。すべて原子弾を警戒して、こんな銀座風景になったのです。みんな地下に住んでいます。ときどきものずきな者
正吉はたしかにおどろいた。あのにぎやかな銀座風景は、今は全く地上から姿をけしてしまったのだ。