鞄らしくない鞄 / 海野十三
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。例のラジウム二百瓦の入った鉄の箱が、この三原山の噴火口の中に投げこんであると耳にしたもんだから、なんと
「例のラジウム二百瓦が三原山の噴火口に投げこんであることは、いつ誰から訊いたか」
当局は警戒網を三原山のまわりに厳重に固めめぐらした。
矢走という男をして、その品物を飛行機でもって三原山の噴火口に投げおとさせたと認める。例の美男美女というのは、この
生活を送りながら、なんとかして大島へ上陸し、三原山の火口底から例のラジウムを取出そうと、機会の来るのを狙っていた
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これでは仕様がない。折角トランクに詰めて、明日は横浜へ売りに行こうという寸法だったが、鍵のかからないトランクでは、あっち
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草枝はもんぺをはいてわしといっしょに来てくれ。松戸へ出てから、すこし歩くことにするからなあ」
て長屋から出て行け。草枝は裏から抜け出ろ。そして松戸の駅前の丸留の家で待っているんだ。もんぺはそこで借りりゃいい
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なくなったそうである。そして連絡に来た者は、松山の場合には、長屋のお内儀さん風の女であったそうだし、
ものであった。それらの番地を当ってみたところ松山という家も杉田という家もちゃんとあったけれど、その当人はこの広告
村が調べたところでは、前者は「葛飾区新宿二丁目三八番地松山」が出したものであり、後者は「板橋区上板橋五丁目六二九番地杉田」が出し
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呼ばれる種類のもの)の残留せるを発見し届出あり、目白署に保護保管中なり。住所姓名年齢不詳なるも、その推定年齢は二十五
。かく判明せる原因は、該要保護人を署内(目白署)に収容せる後に至りて、該人物が巧妙なる鬘を被り居
を見つけることが出来なかった。課長としては、果して目白署に保護中の当人と赤見沢博士とが同一人だかどうかは
臼井は、ぼんくらではなかったと見え、その足ですぐ目白署を訪ねている。
男女が各一人待っていた。その若い男女は、さっき目白署において、博士の姪の秋元千草と博士の助手たる仙波学士と
もう後の祭だ。博士はもの言わぬ人となって目白署へ収容され……そうだ、まだ貴様にいうことがあった。
が博士の昏睡体の横に置かれてあり、共に目白署に収容されたのではないか。
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博士を護って、一行は目黒行人坂の博士邸へ入った。
め。そして博士が到着しないと分ると、そこで初めて目黒へ駆けつけた。そのときはもう後の祭だ。博士はもの言わぬ人
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あるとして取扱われていた。人影もない深夜の東京の焼跡の街路を、一つのトランク鞄がふらりふらりと歩いていた
ちょうどその頃、東京に一つのふしぎな噂が流れはじめた。それは怪談の一種である
東京朝夕新報の朝刊八頁の広告欄に、気のついた人ならば気
た。家族たちはまだ疎開先に釘づけのままだった。東京のこの家には、家政婦の老婆が一人仕えているだけだった。
警官が聞きこんで、その鞄を検分に来た。彼は東京からの指令を憶えていたので、早速「それらしきもの漂着す」
このことは早速東京へ無電で連絡され、田鍋課長は再びこの大島へ急行して、烏啼
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何でも新宿の専売局跡の露店街において、昼日中のことだが、ゴム靴など
をしたことを考えれば、すぐに分る。では、新宿の露店で、この鞄を店に並べて売っていた店員であろうか