くろがね天狗 / 海野十三
地名一覧
湯島
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「連雀町から逃げだして、どうやら湯島の方へ入った様子でござります」
湯島まで行ってみると、殺人鬼は弓町の方へ曲っていったとのこと。
江戸
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て、三日という日が来た。その頃、この江戸には夜な夜な不可解なる辻斬が現れて、まるで奉行も与力もないもののように
稀代の殺人鬼は、その後も臆面もなく、毎夜のように江戸のあちらこちらに出没した。
太刀も銃も効き目のないことでは同じことだった。江戸の住民たちの恐怖は、極度に達したのだった。
走りだした。ヒューヒューと風を切って、暗澹たる甲州街道を江戸の方へ向って飛ぶように走っていった。
二刻ちかくたって、半之丞とくろがね天狗の現れたのは、江戸の東を流るる大川に架けられた両国橋の袂だった。十日あまりの
高松
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「まことに以て面目次第も御座りませぬが、高松半之丞様御行方のところは、只今もって相分りませぬような仕儀で
高松半之丞というのは、帯刀から云えば、亡友高松半左衛門の遺児で、同じ旗の本に集っていた若侍、また岡引
高松半之丞というのは、帯刀から云えば、亡友高松半左衛門の遺児で、同じ
「とにかく権四郎が悪い。あれは恋敵の高松半之丞に違いない。半之丞の呪咀が、彼を文字どおりの悪鬼にかえた
両国橋
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現れたのは、江戸の東を流るる大川に架けられた両国橋の袂だった。十日あまりの月が、西空から墜ちんばかりだった。
、機械人間は、半之丞を軽々と肩に担ぎあげると、ドンドン両国橋の上を駆けだした。