樺太 富士山 ワシントン州 極東 四国 ワシントン ベルリン 両国 東京 東京湾

。上陸地点が、どこにも見つからないのです。北は樺太までいきましたし、南は海南島から小笠原あたりまでいってみました。

オルガ姫、こんどは、東京へ向けてみよ。途中、富士山にぶつかるだろうから、その地点を忘れないで教えて、ちょっと停めよ」

「ここが富士山の位置です」

「富士山は、ここかね。山なんぞ、ありはしないが……」

どう見まわしても、富士山らしいものはなかった。このとき艇は、海面下わずかに一メートルのところを

その一方において、富士山がなくなり、その代りでもあるように、紀伊水道が浅くなってしまって、

である。これを使えば、あの海抜四千メートル余もある富士山も、百台の機械でもって、わずか一時間のうちに、きれいに削り取ら

旧北米合衆国のワシントン州のごときは州全体が、一つの要塞のように見えるのです。欧弗

の空軍の一部は、アフリカ東岸の基地を出発して、極東へ向っているが、あと十数分のうちに、貴艦隊の左舷前方から

「なに、室戸崎だって。すると、四国だな」

久慈が、ワシントンの監察隊によって襲撃されたのだ！

されたのに、久慈は、大胆にも、ひそかにワシントンの或る場所に、停っていたのである。私の無電通信が、運

ては困る。貴官の話を聞いていると、まるで、ワシントンの海軍省の応接室で、貴官の話を承っているようじゃないか。現在

、寝所に入ったばかりである。元首は一昨日以来、ベルリンにおいて閲兵と議会への臨席とで寸暇もなく活動している。因み

の臨席とで寸暇もなく活動している。因みに、ベルリン市には、数年前から一人のアラビア人もいない”

、欧弗同盟国と汎米連邦の開戦説のことも、また、その両国が連合して、大東亜共栄圏を脅かそうという風説のことも……。いや、それ

米連対欧弗の戦争勃発が伝えられ、それが再転して、両国の握手となり、極東に対して共同作戦をとると見えたが、今また三転して、

たのだ。だから私は、お別れして、いそぎ東京へ戻らなければならない」

「あと、五十分で、東京港に到着いたします」

東京で、私を迎えてくれるのは、一体誰であろうか。

「東京港へはいります。港内司令所より、第四十三番潜水洞へはいれとの

この地下プラットホームは、東京港に特に設けられた船舶用の発着所であった。船舶といえば

船舶はすくなくとも、東京港付近まで来ると、いずれも潜水してしまう。そして、潜水洞へ潜りこむ

はたしか、アストン女史というポーランド女だ。アストン女史が、東京へはいりこんで活躍するとは、はて、訳がわからないぞ」

。私には、見当がつかない。ポーランド女が、なぜ東京へはいりこんで、私にクロクロ島のことを聞きだそうとしたのであろう。

「全速力だ。そして、いつものところへつけるのだ。東京港の潜水洞へ！」

それから一時間ばかり経った。もうそろそろ、東京港のシグナルが聞える筈であった。が、一向に、それが聞えない

「たいへんです。東京港の潜水洞があった場所まで来ましたが、肝腎の潜水洞が

東京港のシグナルもきこえなければ、艇をつけるべき潜水洞も見あたらない。私

「オルガ姫、こんどは、東京へ向けてみよ。途中、富士山にぶつかるだろうから、その地点を忘れない

不思議なベトン塔――とにかく東京までゆけ

「オルガ姫とにかく東京までいってみろ」

へいっても、おそらく同じことであろうと思ったが、東京へついてみると、やっぱりそうであった。見えるのは、すべすべした

東京へいっても、おそらく同じことであろうと思ったが、東京へついて

東京湾いずこ――空前の大激戦