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には此の上もなく興味があり、ローマよりも、ロンドンよりも、パリよりも物珍らしく見られた。況んや幾何学の見本のようなベルリンなど

いつも一番に思い出すのは、エトナを中心とするカターニアからタオルミーナへかけての海岸の美観である。ヴェズヴィオを背景とするナポリの海岸も美しい

時代へかけての伝説がいろいろ遺っているが、カターニアからタオルミーナへ帰る間にもポリプ※ーモスの伝説で有名な地点を通った。それ

タオルミーナの古い町を見て私はポンペイの発掘都市を思い出した。ポンペイも道幅が狭くて不規則な町だが、平地

イタリアとシチリアの海岸は、どこへ行っても、南国らしい澄み透った空と紺碧の海が

はナポリから船で一夜を明かして、パレルモに上陸し、シチリアの島を不等辺三角形に一周して、シラクーザから汽車でその海岸を北上

て案内記を読み直して見たらば、タオルミーナの景観はシチリア第一であるのみでなく、全ヨーロッパに於いても美しさにかけては

に支持されて強力な軍隊を組織し、ギリシア人をシチリア（シケリア）から駆逐して、自ら僣主となり、シラクーザ（シュラクサイ）を中心と

それでも直径一〇九米、オルケストラの直径三五米を数え、シチリア現存劇場中第二位を占め、また、ローマ時代改築の赤煉瓦の舞台建造物

は舞台建造物の実物は見ることができなかったが、今シチリアに来て、目のあたり列拱と列柱を見ていろいろ発明するところがあって、

地理学者の説によると、シチリアは地中海が出来た時にアフリカから切り放され、それからずっと後にイタリアの

た。イタリアの本土では到る所で見たものだが、シチリアでもムッソリーニに対する信頼は行き亘ってるものと見える。エトナの北寄の新らしい噴火

上にまた新らしい都市が建てられ、今では人口三十万、シチリア第二の大都市として、巨額の果物・硫黄を産出している。此の

伝説といえば、シチリアの諸所には神の時代から英雄の時代へかけての伝説がいろいろ遺って

形と謡う声を娯しんだ有様を想像すると、パリやローマの夜の室内の演劇からは到底想像もつかないほど、明るい、朗らかな、

のが、旅行者には此の上もなく興味があり、ローマよりも、ロンドンよりも、パリよりも物珍らしく見られた。況んや幾何学の見本の

ギリシア劇場とローマ風の円形競技場もあったというが、後者は近年漸く発掘され、前者

へかけての海岸の美観である。ヴェズヴィオを背景とするナポリの海岸も美しいし、人によるとカプリの島の奇観を説き、アマルフィの

私たちはナポリから船で一夜を明かして、パレルモに上陸し、シチリアの島を不等辺三角形

の描き出す形と謡う声を娯しんだ有様を想像すると、パリやローマの夜の室内の演劇からは到底想像もつかないほど、明るい、朗らか

上もなく興味があり、ローマよりも、ロンドンよりも、パリよりも物珍らしく見られた。況んや幾何学の見本のようなベルリンなどは、それに

それにつけても、日本を訪問する外人が、横浜に上陸してまず失望し、東京に入って更に失望する心理がよくわかるよう

私たちはナポリから船で一夜を明かして、パレルモに上陸し、シチリアの島を不等辺三角形に一周して、シラクーザから汽車

強い印象を与えられて、いつも一番に思い出すのは、エトナを中心とするカターニアからタオルミーナへかけての海岸の美観である。ヴェズヴィオを背景

ニイスの付近も忘られぬものではあるけれども、恐らくエトナの麓の海岸は、それ等すべての美観を以ってしても遠く及ばない

、夕映の空を背景として斑らに雪を戴いたエトナの高峰が次第次第に高くなり、その裾野がイオニア海に滑り込んで幾つもの

の上に、イオニア海の蒼波がひろがって、その上にエトナが雪に蔽われて煙を噴いてる美しさは、近代劇場のいかなる背景も

から視野を南へ転じると、その部分の空間は殆んどすべてエトナに独占されている。エトナの遠望は孤立したところは富士に似て

その部分の空間は殆んどすべてエトナに独占されている。エトナの遠望は孤立したところは富士に似て居り、その高さ（三三〇〇米

。その東の縁の終止点となって飛び上ってる所がエトナの山で、高さはアルプス山彙に属するものを除けばイタリア第一である

活火山としてはヨーロッパ第一位である。他所ではエトナと呼ばれるが、島では単にラ・モンタニュ（お山）と呼び、また

初めはエトナを一つの大きな土塊として遠く眺めていたが、いつしかそれ

シチリアでもムッソリーニに対する信頼は行き亘ってるものと見える。エトナの北寄の新らしい噴火口のある二つの山にはモンティ・ムッソリーニ、モンティ・

エトナには熔岩流が大小約二百あると聞いたが、私たちもその内の幾つ

少し先の小高い所には雪が消え残って居り、真白なエトナの最高峰も手がとどきそうに近く見えた。しかし、エトナに登ってるつもりだっ

エトナの最高峰も手がとどきそうに近く見えた。しかし、エトナに登ってるつもりだったが、エトナは向側にあった。

れ、破壊され、それに加うるに、更に恐るべきエトナの熔岩流と大地震に襲われて壊滅に壊滅を重ね、殊に一六九三年の震災

パリよりも物珍らしく見られた。況んや幾何学の見本のようなベルリンなどは、それに較べると甚だ散文的である。尤もニュー・ヨークとなると、

を背景とするナポリの海岸も美しいし、人によるとカプリの島の奇観を説き、アマルフィの勝景を挙げる者もあり、またヴェネチアの海

美しいし、人によるとカプリの島の奇観を説き、アマルフィの勝景を挙げる者もあり、またヴェネチアの海もわるくはないし、国境を

を訪問する外人が、横浜に上陸してまず失望し、東京に入って更に失望する心理がよくわかるような気がした。もし世界中

少し先の海の中に、ばら撤かれたように小岩が幾つも白波に洗われていた。ポリプ※ーモスの七つの