並木 / 島崎藤村

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地名一覧

日比谷公園

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昼飯は相川が奢った。その日は日比谷公園を散歩しながら久し振でゆっくり話そう、ということに定めて、街鉄

金沢

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持ってやって来た。原としてある。原は金沢の学校の方に奉職していて、久し振で訪ねて来た。

「それじゃ、君、もう一度金沢へ帰らんけりゃなるまい」

の変ったのには驚く。実に驚く。八年ばかり金沢に居る間に、僕はもうすっかり田舎者に成っちゃった」

淋しそうに笑っていた。有体に言えば、原は金沢の方を辞めて了ったけれども、都会へ出て来て未だこれと

れて匂って来る。それを嗅ぐと、急に原は金沢の空を思出した。畠を作ったり、鶏を飼ったりした八年間

やや暫時経って、原は金沢の生活の楽しかったことを説き初めた。大な士族邸を借て住んだ

「既に金沢の方で、学校の図書室を預って、多少その方の経験もあるが

仙台

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を言って笑った。シとスと取違えた訛のある仙台弁で。

仙台名影町の吉田屋という旅人宿兼下宿の奥二階で、そこから

その足で、比佐は漸くこの仙台へ辿り着いた。宿屋の娘にそれを言われるまでは実は彼自身に

仙台で出来た同僚の友達は広瀬川の岸の方で比佐を待つ時だっ

東京

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連中は過ぐる十年間の辛酸を土産話にして、再び東京に落合うこととなる。不取敢、相川は椅子を離れた。高く薄暗い

「相川君、まだ僕は二三日東京に居る積りですから、いずれ御宅の方へ伺うことにしましょう」こう原

段へかけて――あの辺は恐しく変ったね。まあ東京の変ったのには驚く。実に驚く。八年ばかり金沢に居る間

に満ちて、家々の屋根と緑葉とに映り輝いて、この東京の都を壮んに燃えるように見せた。見るもの聞くものは烈しく原の

なる――市区改正の為にどしどし町は変る――東京は今、革命の最中だ」

して、僅かな銭取のために毎日二里ほどずつも東京の市街の中を歩いて通ったこともある足だ。兄や叔父の

ここへ来て比佐は初めて月給らしい月給にもありついた。東京から持って来た柳行李には碌な着物一枚入っていない。その

日本橋

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日本橋呉服町に在る宏壮な建築物の二階で、堆く積んだ簿書の裡に

小川町

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、電車に乗っても、君、さっぱり方角が解らない。小川町から九段へかけて――あの辺は恐しく変ったね。まあ東京の

とは持論である。その日も例のように錦町から小川町の通りへ出た。そこここと尋ねあぐんで、やがてぶらぶら裏神保町まで歩いて

神保町

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の通りへ出た。そこここと尋ねあぐんで、やがてぶらぶら裏神保町まで歩いて行くと、軒を並べた本屋町が彼の眼前に展けた

日比谷

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街鉄の電車で市区改正中の町々を通り過ぎた。日比谷へ行くことは原にとって始めてであるばかりでなく、電車の窓から