沼畔小話集 / 犬田卯

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地名一覧

塩釜

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旧跡も訪れた。松島見物に出かけた村の人々が、塩釜の町で、ひょっこり彼女を見つけて挨拶したら、彼女はどこの誰だっけ

霞ヶ浦

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単にそう呼ぶことにしよう。で、閣下、いや、男爵は霞ヶ浦の一孤島――浮島にしばらく滞在されて、そこの村役場の書記某と

九州

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たのであった。幼い時から村を出て樺太から九州の端までほっつき歩いた「風来坊」――村人の表現――で彼はあった

関西

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「なんでも妹と二人で関西の方へ行っちまったとか……」

青山

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十円と送って来るそうである。しかし山野いたるところに青山あり、生存方法の存在する兼さんにとって、そうした資本主義社会では

樺太

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がなかったのであった。幼い時から村を出て樺太から九州の端までほっつき歩いた「風来坊」――村人の表現――で彼は

下谷

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の口から漏れたところによると、A一家は東京の下谷とかで何か商売をしていたということだった。しかし東京

東京

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若いKは、東京の男爵閣下に、かくも慇懃に持ちかけられたので、じゃ、ひとつ

は「証明」を手に入れてくると言って、急遽東京へ立ったのであった。そして二日して、戸籍謄本と××子爵

と気づいた男爵は、ふいといなくなった。夕方、東京から、ニセだから捕えろ! という電報が村の巡査へ来たとき

そこで二人はご苦労さまにも東京へ出発したのである。と、それと気づいた男爵は、ふいと

た生活がはじまったのであった。十四になる息子は東京へ奉公に出してしまい、よぼよぼの老母は隠居家へ押しこめてしまって、

時も、旅にいてなんの世話もしなかった。東京で酒屋の小僧をしている息子が、ひょっこり行商からかえった母親を詰る

二十五年にはなろう。彼には一人の妹がある。東京で女中奉公しながら、可哀そうな兄貴の世話をしてくれと言って、

何か商売をしていたということだった。しかし東京も不景気で暮しにくいから、保養かたがた田舎へやって来た云々、……

女房の口から漏れたところによると、A一家は東京の下谷とかで何か商売をしていたということだった。

ちょうどその当時、私のところでは東京から帰村したばかりで、それまで妹夫婦に任せきりにしておいた

あった。十円は私たちにとって実に痛かった。東京では一家六人の生計がどうにもつかず、村へ帰れば、

目白

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雪に凍てた羽根をのばして朝早くから啼き、四十雀や目白などの美しい小鳥の群も庭先の柿の木へ餌をあさりにやって来るよう