大阪 京都 東京

ば、聞えた遊び好きの拗ね者ですが、この人は京都から大阪へ遊びに来るのに、いつも夜船に乗つて淀川を下つて来ました

柳里恭が大阪の華やかな街でどんな遊びをしてゐたかは、大抵推察が出来ます

大阪に大国柏斎といふ釜師の老人が居る。若い彫塑家大国貞蔵氏の父

「大阪にくすぶつてゐたのではしやうがあるまい、いつそ思ひきつて東京

知つてゐる。だが、長いこと住んで居ると、大阪の土地にもまたいいところがあつてね……」

といへば、聞えた遊び好きの拗ね者ですが、この人は京都から大阪へ遊びに来るのに、いつも夜船に乗つて淀川を下つて

ゐたのではしやうがあるまい、いつそ思ひきつて東京へ出てみたらどうだらう、名前を売るには便宜が多からうと思ふ