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妻、三十後、大阪辺の生れ、生れつきの経済家が現代の流行である生活改善の潮流にのれて

だそうだ。「ページェント」もうまく行かないと云うこと。大阪の方が新しい仕事の芽を育てるに都合よいと云うことなど。

「大阪は新らしいものの芽を育てやすい処、東京はあまり批評的。文芸協会も大阪

芽を育てやすい処、東京はあまり批評的。文芸協会も大阪でやればあんなことはなかったろう。」

朝電気のついて居る時に起き、雨の降る中を横浜に行く。八時上陸がおくれ十時頃になる。ペルシャ丸は小さく淋しい船

云うので出かけ、早すぎたので丸善によってブラブラ駿河台のだらだら坂をのぼって行くと、彼方からＡが笑い乍ら来た。電話は

て貰って、写真をとろうとしたが、父上が小金井に行かれるので駄目だと云うこと、断って来たので英男さんに

Ａが、青山から帰って来ると直ぐ、コロンビアクラブに行くことになり、いそいで身なりを調え

て入って来る。かえってすっかり掃除をし、七時頃から青山に行く。矢野、二平氏が来て居、おそくなってから飯島氏夫妻来

降り積った雪が、夜が更けるにつれて凍り、如何にも江戸の情調をしのばせる除夜であった。家に帰っても、自分は亢奮し

テナー唱いに喰いつかれて居るので、すっかり評判を落してロンドンに逃たとある。

面白い、複雑さと単純さがひどくごちゃまぜになって居る。浜名湖の常盤館で出した菓子は飾が気取って居て奇麗だが真個に食べ

今朝起きて見ると、千葉先生からお手紙が来て居るので、いそいで学校に行く。『女性

千葉先生の名を署して、政教社から、『女性日本人』の寄書を申込ん

政教社に持って行き、千葉先生に見て戴く。

千葉先生がお家にいらっしゃるかと思って行って見たら、お留守、おばさん

午後、政教社に行き、千葉先生、その他にお会いし、一幕もの、「宵」をあげて来る

心許ないので、Ａにも一緒に来て下さいと云って巴里院に行こうとした。けれども夕方でおそかったので、電話をかけ

夜、Ａは学習院の福岡よりの招で行く。七時半から、一時間もしたらかえるだろうと云っ

て居、おそくなってから飯島氏夫妻来、田村さん、福岡さん、ミスウェルス、吉田さんなどとにぎやかに三時近くまで遊ぶ。四人の

グランパ今日福井にお立ち、

Ａ、福井より帰京。

朝、八時半の特急で、福井に立つ。

十二時近く、福井に着く。月光の流れるような河の堤を、人の背たけより高くのび

福井の方から来ると縦に、――東から西に小流れのある道が

今日は盆踊りが中村と云う福井よりの村にあるとのこと。

けれども、夜、若し自分達が林町の父母か、又福井の兄たちであったら、仮令心ばかりでも、子や弟の結婚記念日を

Ａのと合わせ三百円福井に返すことにする。そして、午後から丸善にＡと自分のＸマスプレゼントを

七年振りの帰京に、長野の親類二人と私ほか迎えがない。来てよかったと思う。午後万世

京都へ、タイムスの社主ノースリックスに会おうとして、七時半東京ステーションを出ようと

朝いそいで二人で高楠先生の処へ行く。今日京都へ立たれると云うので。

○夜、岡山のつぼたと云う人来り、話し弾み、一時頃帰られる。面白い人が

昨夜の夕刊に、盛岡、会津方面に雪の降ったことを見る。

夜、高知堂に買いに行く。

浅草へ行こうとして、中央ステーションの近く迄来ると、和服の、やせた

浅草、七草だと云うことを忘れて行ったが大変な人だ。

夜、食事をすませてから浅草へ活動を見に行く。

×浜田茂次郎氏から来信、東京に来ようかと云う。大いによろしいと思う。あの人は、素質に於て

おさとさんが来て居、もう一年も東京に居るときめたとのこと。

が来たかと思うと、もう晴れ、なかなかの暑気、東京に居る方、氷がある丈もましのようなものなり。村には

米原まで、すぐ前に東京の男が居、すき通る黒い着物に角帯、黒い紐で時計を懐に入れ

東京は涼しい。

三月三日に出立せられた皇太子が今朝十一時過東京ステーションにかえられる。

伊藤白蓮氏が、宮崎滔天の息と恋愛関係に陥り、東京に止り、良人に絶縁状を送ったことが新聞に報道され、大さわぎ

京都へ、タイムスの社主ノースリックスに会おうとして、七時半東京ステーションを出ようとして、十八九のかすりの着物、茶の鳥打帽の

断水と云うので、大東京中、大騒ぎであるらしい。幸、崖下の井戸を使えるので仕合わせである

「大阪は新らしいものの芽を育てやすい処、東京はあまり批評的。文芸協会も大阪でやればあんなことはなかったろう。」

置いたのだ。私共が行ったら、丁度、英男の渋谷先生が来られ、彼はお風呂だと云うので、母上が会わ

単行本にするのをなおし「渋谷家」にかかる、とうてい真赤でしようがないので書きなおすことにした

夫人は、今年お茶の水を出られたのだそうだ。

水津氏の処を、目黒火薬庫前に訪ねる。

明朝、Ａは高尾の遠足と云うので亢奮し、よろこばしそうに見えた。が、夜半、

、断って来たので英男さんにとらせ、夕方、駒込橋の岩崎邸の開放された処を、まるで田舎に行ったように

Ａ明日遠足だと云うので夜、せき、一寸駒込橋の方に散歩して床につく。

、「南路」を書いて仕舞い、二時頃、俥で駒込まで行きそれを出してから、□原の土田さんの処へ行く。千谷

せがまれるので、行く気になり、空気の軽い心持よい吉祥寺の中をぬけて行く。母、台所で、開成山から来た柿を

思いがけず西村さんが満州へ行くと云って来て居る。吉祥寺で子供と球なげをして居るのをつれて来る。ステーションまで送り

丁度出かけに会い、高田馬場まで一緒に来る。Ａのケイメイカイの方も出来、大学の方も出来、