入庵雑記 / 尾崎放哉

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地名一覧

関東

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一体関東の方では、お大師さまの事をあまりやかましく云はないやうですが、関西

満洲

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動機の有力なる一つとなつて居るのであります。満洲からの帰途、長崎に立ち寄りました。あそこは随分大きなお寺がたくさん有る処

鎌倉

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、全く呉下の旧阿蒙に非ず、それは其後の鎌倉の修業もありませうし、母、妻、子に先立たれた苦しい経験もあり

須磨寺

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の勢力といふものは素破らしいものであります。私が須磨寺に居りました時、あすこのお大師さまは大したものでありまして、殊に

熊野

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事を少し話させていたゞきませう。井師の此度の今熊野の新居は清洒たるものではありますが、それは実に狭い。井師一人

本郷

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ましたが、此の男、生れつき風を怖がること夥しい。本郷のある下宿屋に二人で居ましたときなんかでも、夜中に少々風が吹き出し

根津権現

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ものが出来、句会を開いたものでした。句会は大抵根津権現さんの境内に小さい池に沿うて一寸した貸席がありましたので、

関西

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、お大師さまの事をあまりやかましく云はないやうですが、関西となると、それはお大師さまの勢力といふものは素破らしいものであり

鹿ヶ谷

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中々東京のカラツ風のやうなものぢやありません。そして鹿ヶ谷と京都の町中とは、いつでも、その温度が五度位違ふの

京都

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であります。そこで、私が此島に参りまする直前、京都の井師の新居に同居して居りました事を少し話させていたゞきませ

帰つて居らるゝ日どりになつて居る。なんとなく淋しい、京都に居ると思へば、さうでもないのだが、東京だと思ふと

の句のなかにある「氷水でお別れ」をして京都を十時半の夜行でズーとやつて来たのです。ですから非常に

と云ふ決心でとび込んだのですから素破らしいわけです。殊に京都の酷寒の時期をわざ/\選んで入園しましたのも、全く如上

に一燈園なるものの様子を申上げませう。園は、京都の洛東鹿ヶ谷にあります。紅葉の名所で有名な永観堂から七、八丁も

灯と申せば、私が京都の一燈園に居りました時分、灯火に対して抱いた深刻な感じを

園から電車の乗り場まで約半里はあります。そこからまづ京都の町らしくなるのですが、園の者は二里でも三里でも

のカラツ風のやうなものぢやありません。そして鹿ヶ谷と京都の町中とは、いつでも、その温度が五度位違ふのです

京都の冬は中々底冷えがします。中々東京のカラツ風のやうなものぢや

に、ダイヤかプラチナの如く輝いて居る歓楽の都……京都の町々のイルミネーシヨンを始め、其他数万の灯火の生き/\した

てしまはうと用意して居る、数千万の白たゝけた京都の町々の灯を眺めて立つて居る時と、夜分まつ暗に暮れてし

来て、遙か山の下の方に、まだ寝込んで居る京都の町々の灯、昨夜の奮闘に疲れ果てて今暫くしたら一度に消え

神戸

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、それはえらい騒ぎ、何しろ二十日の晩は夜通しで、神戸大阪辺から五万十万と云ふ人が間断なくおまゐりに来るのです

長崎

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機縁が一燈園と出来上つたと云ふわけであります。長崎から全く無一文、裸一貫となつて園にとび込みました時の勇気と云ふもの

で、威嚇的に大きくたてられたお寺ばかりです。何しろ長崎の町は周囲の山の上からお寺で取りかこまれて居ると見て

つとなつて居るのであります。満洲からの帰途、長崎に立ち寄りました。あそこは随分大きなお寺がたくさん有る処でありまして

目白

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などして苦吟したものでした。日曜日なんかには、目白の啼き合せ会なんか此境内でやつたのですから、それは閑静なもの

東京

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と覚えて居ります。其頃、井師も私も共に東京の第一高等学校に居りました。井師は私よりも一級上級生といふわけで

京都に居ると思へば、さうでもないのだが、東京だと思ふと、遠方だなと云ふ気持がして来るのです。私

井師は今、東京に帰つて居らるゝ日どりになつて居る。なんとなく淋しい、京都に居る

ですから全くのお祭であります。……丁度、東京の池上のお会式……あれと同じ事であります。その時のこと

して居られたと云ふ事は決して間違ひありません。東京の郊外にも――渋谷辺にも――ちよい/\居るのです

であります。私の学生時代の友人にK……今は東京で弁護士をやつて居ります……と云ふ男がありましたが

京都の冬は中々底冷えがします。中々東京のカラツ風のやうなものぢやありません。そして鹿ヶ谷と京都の町中と

渋谷

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事は決して間違ひありません。東京の郊外にも――渋谷辺にも――ちよい/\居るのですから、御承知の方も多い

向島

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せう。浅草といへば、明治三十年頃ですが、向島で、ある興業師が、小さい風船にお客を乗せて、それを下から

浅草

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全然別の人であるやうなものなんでせう。浅草といへば、明治三十年頃ですが、向島で、ある興業師が、

たやうな場合は平気の平左衛門なのです。例へば浅草の十二階……只今はありませんが……なんかに二人であがる