落葉の隣り / 山本周五郎
地名一覧
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――本所らしいな、ここは。
「本所のどのへんだ」
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夏になってから、――浅草寺の四万六千日のすぐあとのことだが、繁次が晩めしを済ませたところへ
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おひさは参吉といっしょになるだろう、参吉はきっと江戸に何人という職人になるだろうし、そうすればおひさも仕合せになれる、
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。――彼は指物職になるつもりで、浅草橋外の福井町にある「指定」という店へ弟子入りをしたが、母が
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繁次と参吉はおないどしであった。浅草黒船町の裏の同じ長屋で生れ、その長屋で育った。おひさはかれ
はよしたんだ」と繁次は云った、「それより浅草へでもいかないか」
もねえのにな」と参吉が云った、「じゃあ浅草へいこう」
夏になってから、――浅草寺の四万六千日のすぐあとのことだが、繁次が晩めしを済ませた
明るいうちから飲みにもゆけず、浅草の奥山へでもいってみようかと思い、着替えをしているところへ
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て繁次が長屋へ帰った年、参吉は反対に、田原町二丁目の仏具師の店へ奉公にはいった。ちょうど繁次と入れ違いのよう
田原町と黒船町はわりに近いので、月に三度か五度くらい、参
「おれは田原町をよすことにしたよ」と参吉は云った、「蒔絵職人に
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ていった。――彼は指物職になるつもりで、浅草橋外の福井町にある「指定」という店へ弟子入りをしたが
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造が中気で倒れ、そのまま寝こんでしまった。増吉は神田白壁町の質屋へ奉公にいったばかりだし、どうしてもおひさが
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、繁次はおひさに蟹を捕ってやっていた。隅田川の石垣にしがみついて、石の隙間にいる蟹を捕るのだが、五
きまったと云い、ちょっと外へ出ようと誘った。それから隅田川の河岸へゆき、そこで半刻ばかり話した。きまった先は日本橋横山町の島田
たとき、繁次は河岸っぷちに佇んで、暗くなった隅田川の水面を眺めていた。あたりはもうすっかり昏れてしまい、向う岸の灯
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神田川の河岸にあるその居酒屋は、小さくて汚ないうえに、荷揚げ人足や船頭など
神田川の河岸のあの居酒屋は馴染のようになった。おつぎという女は