石巻 江戸 半蔵門 秋田 仙台 麹町

て、知人の海産物商にひきあわせてくれ、そこの船で石巻から江戸へ出、その海産物商の江戸橋に近い店で奉公することになっ

、「しかしその別殿の庭でなくっても、鼬ならこの江戸にもいるよ」

、と半三郎が云うと、自分のは田舎流だから、江戸ふうの仕立てかたが習いたいのだ、と云った。半三郎はあだこの顔

「それで、江戸へ出て来たのか」

を振った、「それよりもあだこが、どうやって江戸へ来、どうして、おれの家へはいったのか、その話を聞か

老人に伴れられて仙台まで出た。老人はあだこが江戸へゆきたいと聞いて、知人の海産物商にひきあわせてくれ、そこの船で

知人の海産物商にひきあわせてくれ、そこの船で石巻から江戸へ出、その海産物商の江戸橋に近い店で奉公することになった。

「――九つか十くらいのときだったろう、場所は半蔵門の堀端で、おれは一人だった、前後のことは記憶にないが、おれ

「おれは昨日帰った、秋田と三枝と安部が来て、三人で夕飯を喰べた」と十兵衛は

。十兵衛はそれを聞いたのだ、共通の友達である秋田源右衛門、三枝小市郎、安部右京らから聞いて、かっとなって押しかけて来

だが出仕するまでに、十兵衛はじめ、秋田、安部、三枝たちの助力を得なければならなかった。登城のための

人の笑いだすのが聞えて来た。――初めは秋田源右衛門、次に三枝小市郎、そして安部右京も、十兵衛までも笑いだし

に来て仙台へ帰る商人に会いその老人に伴れられて仙台まで出た。老人はあだこが江戸へゆきたいと聞いて、知人の

、頼るさきもなかったが、幸い木を買いに来て仙台へ帰る商人に会いその老人に伴れられて仙台まで出た。老人はあ

なくとも使ってくれるかもしれない。そう思って、この麹町一帯を歩きまわった。