栄蔵の死 / 宮本百合子

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地名一覧

静岡

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恭二は静岡の魚問屋の坊ちゃんで、倉の陰で子守相手に「塵かくし」

富山

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腰と首根と手足の附け根に、富山の打ち身の薬が小汚くはりつけてあった。

東京

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が御意なりなんだから、御知りじゃああるまいが、東京ってところはお湯を一杯飲むだって、ただじゃあないんだよ。

お君位の時には、まだ田舎に居て、東京の、トの字も知らなかったくせに、今ではもうすっかり生粋の

た。けれ共、折々よこすお君からの便り、又、東京に居る弟の達からの知らせなどによると、眉のひそまる様な事

田舎に居て、東京の様子に暗い夫婦は、血縁と云うものが、この世智辛い世の中で働く

「東京――お君からよ。

東京の様な質屋めいた家もないではないけれども、栄蔵の元の

ほんに、私も貧乏な懐で、金のぱっぱと出入する東京には、行きとうない。

十三の年から東京に出て、他人の中に揉まれて居るあととりの達の事、お

東京からの便りを待って、お節は暗い日を送って居た。

六年で出て見る東京の町は、まるで、世が変った様になってしまって居る。

法外な値だとは知りながら、すっかり勝手の違った東京の中央で、大きな迷子になる事も辛かったし、十銭二十銭の

川窪で若し断わられたらどうしよう、東京中で川窪外こんな相談に乗ってもらう家がない。

主人の政吉はんとは知っとるが、この頃では、東京の学校を卒った二番目の息子が何でもさばいて、あの人

上なく悪い事があっての事だと思ってしきりに東京の模様を話せとせがんだ。

お金はどうせああなのだと云って、栄蔵は、もう東京の話はせず、早速明日から、山岸の方へ行って見なければ

山岸では二三年前に、東京の法律学校を出た息子が万事を締って、その批判的な頭で生活

栄蔵は、急に入用になった事業上の金と、東京に月に二度ずつ出て居るうちに出来た下らない引っ張りの女の

栄蔵は、若主人に、細かくいろいろの事を話して、東京の川窪から智恵をつけられた通り、川窪自身が非常に差し迫った入用が

義理がたい栄蔵は、ちょくちょく東京へ手紙をやっては、思い通りの結果が上らなくてすまないとか

東京の方へも云うてやって、委任状もろうて、証書の書き換えをさせ

栄蔵が東京へ行く時に、大抵の金は持って行ってしまった後へ、思わ