日記 13 一九二七年(昭和二年) / 宮本百合子
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の事情はわるかったが本当にたのしみ愛してした。「高台寺」。Yに京都弁をなおして貰う。
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芝浦のお台場を見にゆく。
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何日か汽車で五日モスク※に居られるだけだ。二サージェンの部屋に居る。
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○安積へ来る。スエ子、母、自分、かね。
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朝山本実彦来、玉川を散歩したついでの由、いろいろ話しし二時すぎまで居た。五千、
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和田さんに夜電話をかけたらもう大阪に立った由。つまらない人!
三越の床屋へYゆく。それからオオキ、大阪ずし、かえる。
さんの送ってくれた新聞が二包み来て居た。大阪を十七日頃出て居る――五日六日の新聞。
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三月二日 蒲郡トキワ館 雑駁で、いやに関西の都会風で二人の気に入らず、然しYのセキなおった。
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村で吉右衛門のを見た。その時の方が幸四郎の熊谷よりよかった。梅幸の相模が見ものの筈のところ、一向気がのらず、
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家へ電話を淀橋からかける。自働電話、前に、道普請をして居る。つる嘴、手袋
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きれた鼻緒、若松町の下駄屋。
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山内さんケイコから飯田橋歯科に廻る。二人、神楽坂で、尾沢食堂で一寸たべ、ブブノワさんのところへ行く。Y、チェホフ、質問
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立って、浅間温泉に来る。宿から日本アルプス見え、いい雄大そうな景色。
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午後一時頃イルクーツク着、ステーションでゴリキーの近作の出て居るロマン・ガゼートを買う。(一時間
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モスクワへ来て見ると、本土の中心で生活しているロシア人は、やはり大きく、
、きいて、散々又歩いて、やっと見つけた。古びたモスクワの家、殆ど真暗な階段、おどり場、一人が一間ずつ部屋をもって、ごたごた
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天気よろし。Y、秀雄、自分、塩原へドライブす。一時間半ばかり。
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細雨、今日から明治神宮の菖蒲公開の由、見に出かけようとて四時頃より三人で出かけた、
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フランス展、バルザック。その前、松やにゆき、銀行にゆき、海市にYの洋服――レインコートあつらえ、銀座の早見君子のところで、Y髪の
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芝浦のお台場を見にゆく。
芝浦から日覆いをかけた発動和船。
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○夜、おふみさんと道玄坂へ散歩にゆこうとしたがYも来ると云う。大さわぎをして出かけた
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信州との境近くと、岐阜の境とは違う――自然が。所謂木曾は、ギフの方だろう、
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いよいよロシアにゆけることになった。五千ばかり出る由。今度京都へ行って、Y、家族の間に自分のしめて居る心の関係が
○Y京都に居つと遊ばずに居られず、遊ぶとなかなかあとを引くなり。
新潮』の小説を考えて居るうち、ノートにとってない京都のいろいろのことを思い出し、興味を持った。生活上のこと、実に
―張合のある生活を欲するところ、自分同情がもてる。ただ京都のような周囲では、それをまともに活かすこと困難なのなり。自分
本当にたのしみ愛してした。「高台寺」。Yに京都弁をなおして貰う。
時に立って秀雄の居る苦楽園へよって、それから京都へゆく由。
昨夜、Y京都へ立たず。立たないでよかった。このまま立たれたら、自分変に
モヤさん、京都へ先発(秀雄さんと一緒なり)
三月三日 蒲郡より、Yは京都へ。自分は東京へかえる。
三月十四日 Y京都より帰京
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夜かえろうとすると、父上、あす小樽に立つよし。明日夜来ることを約す。
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頃急に着いた。車窓をたたき、アストラハン帽をかぶった秋田氏、鳴海さんという人と一緒に出迎えて呉れた。車のボーイ、
ボリシャーア・モスコウスカヤに部屋なし。秋田さんの居るパッサージというのにゆく。入口狭く、玄関、いきなり階段。米川
から私共の先生になってくれる由。ガウズネル、米川、秋田、鳴海さん達を迎えに来た。エスキモー風の白茶まじりのしゃれた毛皮
芸術座で、青い鳥をやって居る由、それを秋田さんの部屋で米川さんからきいたのが十二時十五分すぎ。いそぎ出かけ
笑子、鳴海、秋田この連中でボックスへ行ったところ、今夜七時から芸術座にあるドストイェフスキー記念
秋田さん、鳴海さん、笑子、レーニングラードへ出かける。夜十一時すぎ汽車出る。
○秋田さん達レーニングラードからかえって来た。暫くレーニングラッドの讚美。黒田君、批評的
○午後黒田礼二氏来、秋田さんのところの連中と話して居るうち、一つ賑やかに年越しをしようで
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ず。アパアトメントに行って見たが空室一つもなし。神保町にて真綿、ネルを見る。ネルよいのなし。会芳楼に行く。一
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。当分休養する必要のあること、温泉で浮気をするが東京までもってかえっては面倒の種その場だけがよし、など当って居る
家。丁度雲の多い西空に日が沈んで美しかった。東京会館ですきやき。
仕度をし、朝日の竹内さん、ペンリントン夫人その他主催の東京ペン・ウーメンクラブのあつまりに出た。ミセス・ペンリントン劇評家。丁度雲の
東京より電報、新聞、ハガキにて芥川龍之介劇薬自殺セルコトを知る。ショックを受けた
三月三日 蒲郡より、Yは京都へ。自分は東京へかえる。
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天気よし。サダと二人で上野まで送る。苅田さんと会う。かえりに山内さんによってロシア語のケイコの
をかたづけ、となりの六畳に自分のをもって来る。上野へゆく。働いたあと故つかれた。
上野より林町へ。
人で銀座まで自動車で来て、ふみ子は写真、Yは上野まで来て呉れる。
帰京、Y上野へ出て居てくれた。
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山内さんケイコから飯田橋歯科に廻る。二人、神楽坂で、尾沢食堂で一寸たべ、ブブノワさんのところ
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途中お茶の水アパート又きいたが空間なし。松屋でYの原稿紙。基、春江
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――八時半までまてず六時すぎ家を出て、品川に行ったがここに特急は止らず。東京駅へ行ったが居ず。
お文さん来、品川まで迎にゆく。
ふみ子、六時に起きて品川へゆく、下村氏と箱行。
Yより電報、六時二十五分品川着。自分が日曜日に書いた手紙のためにYいそいでかえってくれるの
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夕方、Y渋谷まで顔そりにゆくので三人で出かけ甘グリを買い、『少年クラブ』
にて。かえりに、築地河岸で一寸息を入れ、それより渋谷まで省線。
芳楼、早めに自分だけ出て田端でYと待ち合わせ、渋谷より自動車でかえる。
、ふらりと散歩に出たついでに渋谷まで行ってしまう。渋谷キネマでハレムの貴婦人、野バラなど見。ソーダをのみ、『山科の記憶』
早めに夕飯をしまい、ふらりと散歩に出たついでに渋谷まで行ってしまう。渋谷キネマでハレムの貴婦人、野バラなど見。ソーダをのみ
泊って行けばよいと思ったがかえると云い、二人で渋谷まで送った。かえりにベッドのところで着物きかえて居て「一寸!
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、銀行にゆき、海市にYの洋服――レインコートあつらえ、銀座の早見君子のところで、Y髪のしまつさせたが、たまらない髪
私共A・1、で夕飯、銀座を歩いて「文明の□落」を買い、かえる。ふみ子の方がはやく
Y、ふみ子三人で銀座まで自動車で来て、ふみ子は写真、Yは上野まで来て呉れる。
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を掘って出かけた。留守。野上さんにより十一時頃田端よりかえる。
夜会芳楼、早めに自分だけ出て田端でYと待ち合わせ、渋谷より自動車でかえる。
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水面を見たくなるなり。それから又円たくを見つけて浅草にゆき、春秋座というので夕食をすまし、阪妻の立ち見をした
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おそくて入れず。そのままかえるのはいや故、ツウリングで日比谷へゆき、暫く遊ぶ。我々の家に水がない故、時々流れる水、
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小さい埠頭に神田カフェーパレス出張所、船の上に赤塗の手摺、二階の甲板に並ん
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末膳、ゆかたの三人、自分そのまま居ネムリ、浜町河岸を散歩する。二十三日の川開きの下拵えの足場、国技館のイルミネーションが下
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自分あとより出かけ猶一時間余待つ。三人でオーキ。新橋の上の東洋軒で食事。Y、八時四十分の汽車で立つ。