葛の葉狐 / 楠山正雄
地名一覧
地名をクリックすると地図が表示されます
(例)摂津国
むかし、摂津国の阿倍野という所に、阿倍の保名という侍が住んでおりました。
地名をクリックすると地図が表示されます
この馬に乗った大将は、やはりお隣の河内国に住んでいる石川悪右衛門という侍でした。奥方がこのごろ重い病にかかって
悪右衛門が驚いて振り返ると、それは同じ河内国の藤井寺というお寺の和尚さんでした。そのお寺は石川の家代々
地名をクリックすると地図が表示されます
薬の効き目が見えないものですから、ちょうど自分のにいさんが芦屋の道満といって、その時分名高い学者で、天子様のおそばに仕えて
て、いちばんくやしがったのは、あの石川悪右衛門のにいさんの芦屋の道満でした。道満はその時まで日本一の学者で、天文と占いの名人
これで勝負はつきました。芦屋の道満は位を取り上げられて、御殿から追い出されました。そして阿倍の晴明
地名をクリックすると地図が表示されます
耳に当てますと、このからすは東の方から来た関東のからすと、西の方から来た京都のからすでした。京都のからすは
の方から来た京都のからすでした。京都のからすは関東のからすに向かって、このごろ都で見て来た話をしました。
と関東のからすはたずねました。
そこで京都のからすは、関東のからすと顔を見合わせて、あざけるように、かあかあと笑いました。そしてまた
見合わせて、あざけるように、かあかあと笑いました。そしてまた関東のからすは東へ、京都のからすは西へ、別れて飛んでいってしまい
地名をクリックすると地図が表示されます
に仕立てたいと思い立ちました。そこで、ついお隣の和泉国の信田の森の明神のお社に月詣りをして、どうぞりっぱな子供
地名をクリックすると地図が表示されます
からすと、西の方から来た京都のからすでした。京都のからすは関東のからすに向かって、このごろ都で見て来た話を
方から来た関東のからすと、西の方から来た京都のからすでした。京都のからすは関東のからすに向かって、このごろ都で
かあかあと笑いました。そしてまた関東のからすは東へ、京都のからすは西へ、別れて飛んでいってしまいました。
そこで京都のからすは、関東のからすと顔を見合わせて、あざけるように、かあかあと
「どうか、わたしを京都へ連れて行って下さい。天子さまの御病気を治して上げとうございます
興す時が来たと、大そうよろこんで、童子を連れて京都へ上りました。そして天子さまの御所に上がって、お願いの筋を申し上げ
保名もこれをしおに京都へ行って、阿倍の家を興す時が来たと、大そうよろこんで、