本所 江戸城 江戸 八丁堀 明石 明治座 横浜 堺町 本郷 深川 日本橋 人形町 浅草 新富町 東京 神田 日本橋川 京橋

廿二年に出来るまでは、そのほかに中芝居に、本所の寿座と本郷の春木座、日本橋蠣殻町の中島座と、後に明治座に

それは寛正の頃、東国大に旱魃、太田道灌江戸城にあって憂い、この杉の森鎮座の神にお祷りをした験が

、稲荷さんといえば、伊勢屋稲荷に犬の糞と、江戸の名物のようにいわれたほど、おいなりさんは江戸時代の流行ものだが、

たのも覚えているから、幾本かは、幾度かの江戸の大火にも、焼け残って芽をふいていたものと思われる。

て、発奮したといってもよいのは、彼女も八丁堀の古着やの娘であったし、俺も働いて資産をつくったのだ

たりする。あるときは、大丸（有名な呉服店）へ、明石の単衣物を誂えて出来上ってくると、すぐさま、たとう紙から引出して素肌に引っかけ、

と本郷の春木座、日本橋蠣殻町の中島座と、後に明治座になった喜昇座だけだった。劇場はちいさくとも中島座や寿座の

、問屋まちに肩をならべ、しかも斬新な商業だけに、横浜の取引、外国人との接触などで、派手であり暮しむきも傍若無人な、金づかいのあらい

て資産をつくったのだという威張りと、亭主が、横浜まで裸で、通し駕籠にのって往来したというほど野蛮で、相場上手

横町がいなり新道というのだった。以前の葺屋町、堺町の芝居小屋への近道なので、その時分からこの辺も、そんな柔らかい空気

までは、そのほかに中芝居に、本所の寿座と本郷の春木座、日本橋蠣殻町の中島座と、後に明治座になった喜昇座

の家は材木商であったのだから、堀留は、深川木場の材木堀のように、材木を溜めておく置場にもなってい

続旧聞日本橋・その三

堀留――現今では堀留町となっているが、日本橋区内の、人形町通りの、大伝馬町二丁目後の、横にはいった一角

に中芝居に、本所の寿座と本郷の春木座、日本橋蠣殻町の中島座と、後に明治座になった喜昇座だけだった。

現今では堀留町となっているが、日本橋区内の、人形町通りの、大伝馬町二丁目後の、横にはいった一角が堀留で、小網町

資産のあるにまかせて、堀留から蠣殻町まで、最も殷賑な人形町通りを、取りまき出入りの者を引きしたがえて、廓のなかを、大尽客

していた。そのかみの東国、武蔵の国の、浅草川の河尻の洲のなかでも、この一角はもとからの森であっ

かにさえ見えた。浅草公園の宮戸座や、駒形の浅草座などは、あとから出来たもので、数はすけなかった。

が、喜昇座より格がよいかにさえ見えた。浅草公園の宮戸座や、駒形の浅草座などは、あとから出来たもので

劇場に、京橋区新富町の新富座、浅草鳥越の中村座、浅草馬道の市村座。歌舞伎座が廿二年に出来るまでは、そのほかに中

の芝居は、大劇場に、京橋区新富町の新富座、浅草鳥越の中村座、浅草馬道の市村座。歌舞伎座が廿二年に出来るまでは

だこともあったので、思い出してしかたがないから、浅草観音様への参詣にお連れ申したい、かしてくれと申込まれて

の黒い中年男は、中村勘五郎といった皮肉屋で、浅草今戸に書画や骨董の店を、後になって出したりした、

二十一年ごろ、東京の芝居は、大劇場に、京橋区新富町の新富座、浅草鳥越の中村座、浅草馬道の市村座。歌舞伎座が廿二

明治二十一年ごろ、東京の芝居は、大劇場に、京橋区新富町の新富座、浅草鳥越の中村座

明治廿二、三年ごろに死んだお八重さんは、神田ッ子だった。下駄の甲羅問屋の娘さんで、美しいので評判な娘

と、堀江、または堀留江、伊勢町堀ともいう、日本橋川の一支、北にほり入ること四、五町ばかりとある。

明治二十一年ごろ、東京の芝居は、大劇場に、京橋区新富町の新富座、浅草鳥越の中村座、浅草馬道の市村座。歌舞伎座が