雲仙岳 / 菊池幽芳
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、左方に当たり肥後の連峰の黛からぬきんでて紺青色の阿蘇の上半部とそれに靡きかかる噴煙を、はっきりと眺め得たことであった
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この人達は私に畑中の巨大な百二十畳敷けるという鬼岩を見せた上、小浜街道から自動車に乗せ、この人のために千々岩灘に
開かれるというのである。山領谷の難所を下り、鬼岩や松原を引廻されたので、汗びっしょりになっている私は、取あえ
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雲仙岳
を感ずる。人はただ無雑作に雲仙と称するけれども、雲仙岳はしかく単純な一個の山を指すのではない。普通雲仙岳と呼ば
しかく単純な一個の山を指すのではない。普通雲仙岳と呼ばれるのは、普賢、妙見、国見、絹笠、野岳等を一括した
普賢にこの代表的の名を与える事もあるが、その実雲仙岳という単位の山岳はないのである。地理学上の雲仙岳は二座の
岳という単位の山岳はないのである。地理学上の雲仙岳は二座の火山群から成るところの二重火山で、九千部山と千々岩
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連接する妙見岳の裾野が、見事なスロープを作り最左方石割山との間に、寄生火山を持つ第一吹越の障壁で、北を限った一大
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は見えない。更に近間の宇土半島と並んで、熊本の金峰山が、その上半部を最も濃い桔梗色にぼかしているのが目につく。三角
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、静かな不知火の海に羅列する光景は、まさに西海の松島である。
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後私達は本多翁をも加えて、ここから三里の諏訪池を見に行く。
私達は諏訪神社の森蔭で休息した上、諏訪池から帰ったが、その夕べ今度は千々岩灘の入日を見るべく絹笠山に上った
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一抹にぼかされた霞の海であるだけではない。九州の連山、天草諸島、すべてが遠きも近きも、一様にその裾を消して
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中、これも旧知である公園主事の園さんが見える。北海道の札幌と朝夕の温度が同じだというその涼しさに、私達は蘇生っ
れてあるので、却て壮観である。この点は北海道の登別温泉に似ているが、周囲の風致において、広さにおい
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笠を伏せたような形が、その趣きが、京都の金閣寺の背景である同じ呼び名の衣笠山によく似ている。高さは八六〇米の
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の如く浮んでいる島の数の如何に多いことよ。列島の彼方に別にエメラルドの色をたたえているのは八代海である。けれども
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いるものは、皆刈込んだような形をしており、有明海、天草灘を振分けに眺めるそのすぐれた風景と相待って、愛すべき別天地を形作っ
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として知られているあのリビエラ沿岸、いわゆる碧色海岸のニースとモナコ間によく似ていると人はいう。私もこの前それに折紙
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、九千部岳、千々岩岳を中心として鳥甲、吾妻、鉢巻等を外輪山とする西雲仙火山の大観が得られることを取るべしと
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助けるものだった。丁度その夜、同じ法界節屋が、新湯へも流して来ていて、各ホテルのポーチ先で、女の子にかっぽれや
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を明るくして、散らばっている趣きは、全くエキゾチックで、軽井沢ででもなければこの光景は見られない。
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。小浜と愛野間僅に五哩を走る小鉄道で、島原鉄道と連絡しているので、雲仙登山には好都合の訳であるが、何分一
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三個の中央火口丘を有してその周囲に鳥甲山、吾妻山、鉢巻山、矢岳、絹笠山、野岳、高岩岳を外輪山とする西雲仙火山と
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この山の海の眺めにたぐへては屋島も鳥羽もなほ如かずけり
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これも旧知である公園主事の園さんが見える。北海道の札幌と朝夕の温度が同じだというその涼しさに、私達は蘇生った気
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その趣きが、京都の金閣寺の背景である同じ呼び名の衣笠山によく似ている。高さは八六〇米の手ごろの山で、その山裾をめぐり、
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俯瞰する眺望はすぐれており、またここへ来て、はじめて島原の九十九島を望見し得ることにおいて、風景の上に特色を持つ。
待って、九州ホテルに暇を告げ、園さんと共に島原に下った。然しそれは雲仙と別れたのではない。風光明媚で聞え
は雲仙と別れたのではない。風光明媚で聞えた島原に一夜の宿を求めることも、目的の一つではあったが、島原
を求めることも、目的の一つではあったが、島原から行くことが便利であるところの「普賢新焼」の熔岩流を見るため
島原の狭い町をぬけて南風楼についたのが六時前、老女将初め
で服装を改め、食事もそこそこに老女将に送られて島原を辞した。
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夏の雲仙行としては郵船に越すものはない。長崎へ着いたのが翌朝の九時、阜頭へ着くと、迎えの自動車
が十二時。一角楼というのでゆるゆる昼食を取る。長崎方面からの雲仙上りは普通小浜からするので、千々岩から上る木場道と
私は十二時の汽車で長崎へ立つはずなので、十一時宿へ帰りつくと大急ぎで服装を改め、
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上海通いの急行船「郵船」の上海丸で神戸を立ったのが、七月二十二日の午前十一時。丁度来島海峡で
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丘の一つが、その後絶えず繰返された爆発のため山形を失い、現在の地獄盆地を現出したものに外ならないと、地質学
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それまでは見えない。更に近間の宇土半島と並んで、熊本の金峰山が、その上半部を最も濃い桔梗色にぼかしているのが目
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ている笠を伏せたような形が、その趣きが、京都の金閣寺の背景である同じ呼び名の衣笠山によく似ている。高さ
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ていて、各ホテルのポーチ先で、女の子にかっぽれや深川などを踊らせていると、ホテルの外人達がよってたかって見物
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一路島原半島を目指したのである。同行者は上野さんと大塚さん。
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乗込むと、一路島原半島を目指したのである。同行者は上野さんと大塚さん。
、四時までを九州ホテルで休養した上、夕暮、上野さんや園さんと、白雲池から白雲牧場の方を散歩して見た
目的には相応しいところであると思われた。食事には上野さんも来会し、この温泉場の元勲で、詩書に堪能であり、雲仙陶器
あまり、梢にいる小禽が高くて撃てぬと狩猟家である上野さんの説明通り樟はいずれも高くのびており殆ど純林をなしていて
予定地だというので、今日はそこを見るため、上野さんを東道役として、園さんと三人、早朝出立、木場道