満洲 大阪 早稲田 有楽町 田端 神田川

余に聞いた事を覚えている。神田川では、満洲へ旅行した話やら、露西亜人に捕まって牢へぶち込まれた話をし

せずに横着をきめてしまった。すると間もなく大阪から鳥居君が来たので、主筆の池辺君が我々十余人を有楽町の

露西亜へ行く事がほぼ内定した時のことである。大阪の鳥居君が出て来て、長谷川君と余を呼んで午餐を共に

その秋余は西片町を引き上げて早稲田へ移った。長谷川君と余とはこの引越のためますます縁が遠くなって

をえない。）そこで、手紙を認めて、いささかながら早稲田から西片町へ向けて賛辞を郵送した。実は脳病が気の毒でならなかった

が来たので、主筆の池辺君が我々十余人を有楽町の倶楽部へ呼んで御馳走をしてくれた。余は新人の社員とし

れた。何でも去年とか一度卒倒して、しばらく田端辺で休養していたので、今じゃ少しは好いようだとか

書いたかねと余に聞いた事を覚えている。神田川では、満洲へ旅行した話やら、露西亜人に捕まって牢へぶち込ま

君と余を呼んで午餐を共にした。所は神田川である。旅館に落ち合って、あすこにしよう、ここにしようと評議をし