伊予 根津 馬場下町 牛込 駿河台 松山 熊本 高田馬場 東京

学校を出てから、伊予の松山の中学の教師にしばらく行った。あの『坊っちゃん』にあるぞな

根津の大観音に近く、金田夫人の家や二弦琴の師匠や車宿や

父親は馬場下町の名主で小兵衛といった。別に何も商売はしていなかったの

だよ。しかしだいぶ江戸っ子でも幅のきかない山の手だ、牛込の馬場下で生まれたのだ。

使ってこれも死んだ。三番目のが今、無事で牛込にいる。しかし馬場下の家にではない。馬場下の家は他人の所有に

、途中でよしてしまって、予備門へはいる準備のため駿河台にそのころあった成立学舎へはいった。そのころの友人にはだいぶえらくなっ

あるいたことも事実だ。もう一つ困るのは、松山中学にあの小説の中の山嵐という綽名の教師と、寸分も違わぬ

学校を出てから、伊予の松山の中学の教師にしばらく行った。あの『坊っちゃん』にあるぞなもし

松山から熊本の高等学校の教師に転じて、そこでしばらくいて、後に文部省

松山から熊本の高等学校の教師に転じて、そこでしばらくいて、後に文部省から英国

きた所に――の向かいに小倉屋という、それ高田馬場の敵討の堀部武庸かね、あの男が、あすこで酒を立ち飲みをし

の三年の時だったか、今の早稲田大学、昔の東京専門学校へ英語の教師に行って、ミルトンのアレオパジチカというむずかしい本を教えささ

どちらかといえば子供の時分には講釈がすきで、東京中の講釈の寄席はたいてい聞きに回った。なにぶん兄らがそろって遊び好き