九条 泉山 京都 東京

お脈の方は。「脈の方が多うございます、九条から一条二条に出越す位な事で。「成ほど、脈の方が

扨六日には泉山といふ処へお出掛けになるに就て、私もお供をいたし四条通りから五条を渡り

、私もお供をいたし四条通りから五条を渡り、松原通りから泉山に参りまするには、予て話に聞いて居りました、夢の浮橋といふ

僥倖で、そんならば私が皆なの総代として京都へ往きませうと受合ひました。

でげすから、御苦労ながら三遊社の総代として、貴方京都へ行つて下さる訳には参りませんかと、円朝が頼まれました

ました処へ、御停止あけとなつて、又休んで京都まで参らうといふものは一人もありませんで、誠に困りましたが

仮令落語家社会でも、何うか総代として一名は京都へ上せまして、御車を拝ませたいものでござりますが、扨どうも

でも、総代として一名づゝ御拝観の為めに京都へ出す事に相成りました。処で数なりません落語家社会でも

ホツと息を吐いて、それから二日の一番汽車で京都へ御随行をいたして木屋町の吉富楼といふ家へ参りました、先方

往つて、萬一宿がないと困ると思ひまして、京都の三条白河橋に懇意な者がございますから、其人の処へ

ないほどだといふ事でございますから、此奴は迂かり京都まで往つて、萬一宿がないと困ると思ひまして、京都の三

夫から徐々京都へ参る支度をして居ります中に、新聞で見ましても、人

ございます此の中に拝観人は皆立て拝しますので、京都は東京と違つて人気は誠に穏やかでございまして、巡査のいふ事

いふ牛は其の時に生れて出ると云ひました、と京都の人が申ました。御車の前に糞をするといかんといふ

中に御車を曳出して参りまするを見ますると、皆京都の人は柏手を打ちながら涙を飜して居りました。処へ風

「お熱は何んな塩梅でございますか。「熱は京都へ来たせいか平をんでげす。「熱度はどの位で。「三条

。一尺ぐらゐ跡に退つて待つて居る様子、それが東京の人だと「何をしやアがる、押しやアがるな、モツ

此の中に拝観人は皆立て拝しますので、京都は東京と違つて人気は誠に穏やかでございまして、巡査のいふ事を能く