横浜 浅草 蔵前

ので、あまり療治を頼む者はありません。すると横浜の懇意な人が親切に横浜へ出稼ぎに来るが宜い、然うやつてゐて

はありません。すると横浜の懇意な人が親切に横浜へ出稼ぎに来るが宜い、然うやつてゐては何時までも貧乏してゐる

ましたので、当人も参る気になりましたが、横浜へ参るには手曳がないからと自分の弟の松之助といふ者を連れまし

ないからと自分の弟の松之助といふ者を連れまして横浜へまゐりまして、野毛の宅へ厄介になつて居り、せめて半年か今年一

旦那が帰つて来て、梅喜の眼が開いたから浅草へ連れて往つたが、奥山で見失つたけれども、眼が開いた

もんですな、人が盲目だと思つて欺すんです、浅草の観音さまは一寸八分だつて、虚言ばツかり、巨きなもんですな

歩けません。近「それぢやア車に乗せよう、然うして浅草の観音さまへ連れて往う。と是から合乗りで、蔵前通りから

観音さまへ連れて往う。と是から合乗りで、蔵前通りから雷神門の際で車を下り、近「梅喜さん、是が