長門峡 萩 九州 北海道 三原山 下関 大井川 山形 熊本 秋田 目白 東京

長門峡の若葉も私を慰めることは出来なかつた、博覧会の賑やかさも私に

・萩がもう、ここに住みついて四年

・萩さいてではいりのみんな触れてゆく

朝、九州の旅先の澄太君から来電、一時の汽車に迎へて共に帰庵、半日愉快

早起、朝酒、九時の下りで九州へ。――

やうやく北海道から句集代着金、さつそく街へ出かけて買物――

ぞや落ちこんだ油虫だつた、痩せて弱つてゐる、三原山の火坑に落ちて死ねない人間のやうだ、憎い油虫だけれど――私

岔水君に送られて下関へ。――

下関では飲み歩いた、饒舌り散らした、とう／＼黎々火君の厄介になつ

人生はリズミカルに、大井川は流れ渡りだ。

うれしいものは毎日うけとるたよりである、今朝は山形から珍らしいかき餅を貰つた、ありがたいことである。

朝鮮飴　熊本をおもふ

まぼろし！　それは私の好きな草花、そして、うれしいかなしい熊本生活のおもひで。

・草はしげるがままの、かたすみの秋田蕗

目白の群がおとなしく椿の花に遊んでゐる。

かねて東京の斎藤さんから通知のあつた多根順子女史来庵、しばらく話した、お