行乞記 11 大田から下関 / 種田山頭火

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地名一覧

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・萩さいてそこからなんとうまい水

長府町

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ぶらりだらりと長府町へはいつて裏道を歩いてゐたら、ひよつこり黎々火君に出逢つた

北海道

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湯田まで、千人風呂で汗を流す、それから君の北海道時代に於ける旧友Yさんを訪ふ、三千数百羽の鶏が飼はれて

田部

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五時、田部の藤本屋といふ安宿に泊つた、よい意味で、また、わるい意味で、

西市から田部まで二里、多くは平地。

真長田村

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真長田村――湯ノ口近く――で、後からきた自動車がすつと止まる、そして

下関

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大田から下関

二時お暇乞する、二人で下関へ出かけるのである、途中で沢田さんといふ方に招かれてちよつと話す、

電車で下関へ着いたのは四時頃、茶碗、シヤボン、本、小刀、インキ等を

王司村

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長府を通りすぎて、王司村を一時間ばかり行乞した、帰庵しても、米がない石油がない醤油

広島

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そしてかうしてゐても詰らないから一日も出く広島地方へ出かけたい、徳山に泊るならば、明日立ちたいけれど汽車賃がない