旅日記 03 昭和十四年 / 種田山頭火

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地名一覧

本郷

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朝早くお暇乞して本郷へ。

木曽

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木曽では、麺類魚類は高いが酒類は割合に安い、よい酒ではないけれど

(信濃が木曽になる!)

木曽はよいとこ、水のゆたかさ、きよさ、うまさ。

木曽の栃うき世の人の土産かな(凡兆隠人)

・水を飲んでは水をながめて木曽は花ざかり

木曽は南へ水もわたしも南へ行く

木曽はいま芽ぶくさかりのしぐれして

・たまたま詣でゝ木曽は花まつり

二里ばかりで、有名な木曽の桟道がある。芭蕉の句碑二つ、明治天皇聖績碑(東郷大将題

それはぐず/\してゐて、そして高すぎた、木曽の店は総じて商売振がまだるこい。

梅田

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電車で梅田へ、そしてまた電車で京都へ。

浜松

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“浜松の印象”

早起、今朝はいよ/\出立である、浜松では滞在しすぎた。……

宇品

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朝出立、宇品で浪切丸に乗り込む。

千日前

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千日前の盛り場をぶらつく。

伊良湖岬

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(伊良湖岬)

伊良湖岬

極楽寺

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四月十一日 晴、雄郎居、極楽寺。

四月十二日 曇、極楽寺――雄郎居。

関東地方

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どうも関東地方は一般に、酒が高くて、しかも悪い、夏はビールにした方が

志摩

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・伊勢は志摩はかすんで遠く近く白波

護国神社

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陸軍病院に敬意を表し、護国神社に合掌する、青銅の大鳥居は尊い、大厚皮香の木ぶりをよろこんだ。

豊川稲荷

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豊川稲荷は名高いだけあつて、その堂塔は堂々たるものである、豊川閣へは朝

豊川稲荷

名古屋

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五時の列車に乗り込む、名古屋へ通すつもりだつたけれど、十時頃に林五君の家庭をみだすに忍び

八時頃出発、九時乗車、名古屋へ、リンゴ舎へ。

名古屋近くなつて、彼等は昼飯、それ/″\握飯にかぶりついた、親心子

十二時、何日ぶりかで名古屋の駅に下り立つた、或る食堂で酒と飯、しばらく広小路ブラ、それから電車

名古屋へまた

五月九日 快晴、リンゴ舎、名古屋。

八時から主人に案内されて、名古屋見物と出かける、歩いてお城まで、天主閣拝観、堂々として暗くて

大阪

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四月六日 曇、大阪。

八時、川口上陸、久しぶりに大阪の土を踏んだ。

五月十日 晴、曇、比古居、大阪。

十時半の列車で大阪へ(京都へは立ち寄らないことにした、湖辺の逍遙も出来なくなつた

大阪は騒々しいと今更のやうに感じる、私は騒音には堪へられない。

ぽろり歯がぬけてくれて大阪の月あかり

駒ヶ岳

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駒ヶ岳の偉容(東駒、西駒、南駒)。

駒ヶ岳の全貌はすばらしかつた。

秋葉山

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秋葉山――

……秋葉山の上り一里、下り二里は私としては悩みましたけれど、悩ん

尾道

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が、船で広島へひきかへすことにして汽車で尾道へ。

伊勢

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・伊勢は志摩はかすんで遠く近く白波

風越山

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風越山も忘れられない。

秋葉神社

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秋葉神社境内はよろしい、機織井まじない。

・なんとこんなに大きい火道具が春山のいたゞきに(秋葉神社)

光明村

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光明村では処々にむつかしい立札を見せつけられた。

広島

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とめられるのを辞して、待合室で夜明の汽車を待つて広島へ。

澄太君は広島へ、私は三原へ。

私はいろ/\考へたが、船で広島へひきかへすことにして汽車で尾道へ。

京都

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四月九日 半晴半曇、京都。

電車で梅田へ、そしてまた電車で京都へ。

四月十日 晴、京都。

十時半の列車で大阪へ(京都へは立ち寄らないことにした、湖辺の逍遙も出来なくなつた)。

高松

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――高松――黒川原、こゝで電車に乗る、風がさわがしくて歩いてはゐられ

福島

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十一時、藪原に入つた、一杯元気で福島へ急ぐ、途上、下げ髪モンペ姿の少女を見たとき、薙刀の一本を

何よりだ(わがまゝな私を許していたゞきたい)、福島町に入るまではバスもタクシーもトラツクも往来しなかつた。

夕方福島着、一わたり歩いて、S屋といふ商人宿に泊つた。

福島を離れると、水のない木曽川になる、ダム工事のためだ、しみ

奈良

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五月十一日 晴――曇、奈良。

奈良公園

神戸

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五月十二日 雨、神戸、詩外楼居。

堀切

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伊良湖から日出、堀切、小塩津、和地と歩いた、豌豆の外に花を作つている

銀座

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午后、理髪して入浴、伊那銀座を散歩する。

落合川

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落合川のダム風景は悪くない、葉桜の長い列はよかつた。