其中日記 14 (十三の続) / 種田山頭火

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地名一覧

九州

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十二時の列車で九州へ、四時、門司に着いて銀行の岔水君を訪ね、それから局の

関東

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関東はまた風水禍に見舞はれた、それはむろん災害であるが、それを

香春岳

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早起、香春岳を眺める、忘れられない山だ、緑平老のやうに。

下関

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八月三日 曇、下関。

の黎々火君を訪ねる、ビールを飲んで、いつしよに下関へ渡つて別れる、いつものやうに花屋に泊る、夜は地橙孫君を

歩く、下関はなつかしい都市である、飲んでは歩く。

―尽きぬ名残を惜しみつつ、三時の汽車で君は下関へ、私はまた歩いて帰庵、途中、敬君の実家に立ち寄つて暫く

満洲

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健へ手紙を書く、満洲進出についての卑見を申し送つた。

広島

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今日の菜葉はよかつた、安くもあつた、広島菜は茹でゝ、大根菜は新漬にしておく、おいしいぞ。

四銭   広島菜一把

東京

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東京の夢を見た、東京の事を考へてもゐないのに。

東京の夢を見た、東京の事を考へてもゐないのに。

も、彼の妻と子との運命を考へる、彼は東京にゐると聞いてゐたが、冥土にいつたのだつた!