九州 名古屋 江南 長良川 南京城 下関 東京 目白

て（旅費が出来たので）、九時の列車で九州へ下る。――

＼、アメリカの大月君からはうれしい手紙を貰つた、名古屋の森君からは長良川の鮎の粕漬を頂戴した。

江南の空澄み渡り日章旗城頭高く夕陽に映え皇軍の威容紫金山を圧せり。―

からはうれしい手紙を貰つた、名古屋の森君からは長良川の鮎の粕漬を頂戴した。

――わが南京攻囲軍は十三日夕刻南京城を完全に占領せり。

正午、下関に渡り、映画見物はやめにして、唐戸から電車で長府の楽園地

五時の汽車で、樹明君と共に下関へ、――嬉しいやうな、悲しいやうな、淋しいやうな、切ない気持だつた

泊る、東京から小さいお客さんが数人来てゐてうるさかつた。

うらゝかにして小鳥のうた、百舌鳥の疳高い声、目白のおとなしい合唱。