道中記 / 種田山頭火
地名一覧
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三月卅一日 晴――曇、八幡。
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十時の汽車で博多へ、百道のTさんを訪ねたが不在、そしてやうやく老司の少年院を尋ねあてたが、三洞
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三月廿一日 曇、風雨となつた、由布院。
少年の追憶をそゝられる、いよ/\八時出立、由布院へ歩く。――
五時近くなつて、やうやく由布院の湯坪へ着く、T屋といふ安宿へおちつく、なか/\よい宿らしい、
由布院はさびしい温泉だが、そこが好きだ、湯を浴びてはぽか/\ぼんやり
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亀川まで汽車、賃四十七銭は惜しかつたが、――亀川にはほどよい宿が
亀川まで汽車、賃四十七銭は惜しかつたが、――亀川にはほどよい宿が見つからないので、電車で別府へ、F屋に地下足袋を
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十時の汽車で博多へ、百道のTさんを訪ねたが不在、そしてやうやく老司の少年院を尋ねあてた
不在、そしてやうやく老司の少年院を尋ねあてたが、三洞さんは博多の事務所にゐられるといふ、引き返して事務所へ、さらに仮寓へまで連れて行つ
三月廿七日 曇、微雨、博多。
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高崎山のおもしろさ、鶴見岳のよろしさ。
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、緑平居はいつ来てもしたしい、香春岳もなつかしい、ボタ山も芽吹きさうな色彩をたゝへてゐる、天も春、地も春、
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高崎山のおもしろさ、鶴見岳のよろしさ。
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そこから宮床まで歩く、緑平居はいつ来てもしたしい、香春岳もなつかしい、ボタ山も芽吹きさうな色彩をたゝへてゐる、天も春、
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のやうな、南由布へまはり、いよ/\山路にかゝる、水分峠である、山又山、鶯がやたらに啼く。
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四月一日 晴、門司、下関。
して寸時話して、私たち二人は海峡を渡つた、そして下関で握鮨など食べて、さようなら、黎君、早く結婚したまへ!
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由布岳――旧名、湯ノ嶽――通称、豊後富士は好きな山である、
由布岳
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三月廿八日 晴、福岡。
福岡市街をムチヤクチヤに歩きまはる、やたらに酒を呷る。……
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秋田蕗が若葉をかゞやかにひろげだした。