佃 玉川上水 小金井 新宿 笹塚 東京

つにて、一錢餘る。今一錢足して、干鱈と佃※とを買へり。

、代田橋を渡り、凡そ十町にして右折し、玉川上水を渡れば、龍泉寺あり。門前を左折し、吉田園の前を過ぎて、

あり。門前を左折し、吉田園の前を過ぎて、玉川上水の左岸を行く。櫻花列を爲す。新武藏野の櫻とは、是れ

爲す。新武藏野の櫻とは、是れ也。一に玉川上水べりの櫻とも稱す。上二三里にして、小金井の櫻に接す。

上水べりの櫻とも稱す。上二三里にして、小金井の櫻に接す。小金井は山櫻、こゝは吉野櫻、種類は異なれども、

稱す。上二三里にして、小金井の櫻に接す。小金井は山櫻、こゝは吉野櫻、種類は異なれども、櫻花、上下三四里

異なれども、櫻花、上下三四里の間に連なる。小金井の山櫻は見事也。東京附近、山櫻の見るべきは、小金井のみ也。こゝ

の山櫻は見事也。東京附近、山櫻の見るべきは、小金井のみ也。こゝを始めとし、東京の櫻は、幾んどみな吉野櫻也

て、唯※場所を比較すれば、同じく上水べりながら、小金井は岸高く、兩側は人家や樹林に封ぜらる。こゝは岸低く、あたりに

上流を窮めて、小金井にまで達したけれど、裸男はこの日、西園寺侯の催せる雨聲會に

裸男は例の三合入の瓢箪を手にして、新宿の追分より、京王電車に乘る。線路をはじめは甲州街道に沿ひしが、

笹塚に下りて、甲州街道を行く。酒は瓢に在り。何か肴なかるべから

の見るべきは、小金井のみ也。こゝを始めとし、東京の櫻は、幾んどみな吉野櫻也。花を別にして、唯

上下三四里の間に連なる。小金井の山櫻は見事也。東京附近、山櫻の見るべきは、小金井のみ也。こゝを始めとし、東京