鹿島 行方 河内 霞ヶ浦 北浦 鹿島灘

十六島を隔てて、潮來の稻荷山と相對す。鹿島の御笠山は、やゝ遠くして、右に當れり。丘より十

づから北利根の流域をたどられぬ。かくて七時頃、鹿島へとて、扁舟に乘れり。

津ノ宮より鹿島へゆく水路は、大鳥居の筋向ひより十六島を横切り、加藤洲の十二橋の下

鹿島の神が群鹿をつかひて、惡鬼と戰はしめ給ふと聞きつる高天原

なるかな。この湖、常陸の信太、河内、新治、行方の四郡、及び下總の香取郡にまたがり、周圍三十五里、首部は新治郡の

は霞ヶ浦の風光なるかな。この湖、常陸の信太、河内、新治、行方の四郡、及び下總の香取郡にまたがり、周圍三十五里、首部

長汀、烟霞縹渺として、いつ見ても厭かぬは霞ヶ浦の風光なるかな。この湖、常陸の信太、河内、新治、行方の四

浦となり、終に大利根川と合す。十六島とは、霞ヶ浦を西にし、浪逆浦を東にし、大利根を南にし、北利根

で、燕尾の形をなし、末は北利根川となり、北浦と合して浪逆浦となり、終に大利根川と合す。十六島とは、

、赤土と砂とまじりて、一望木立なき高原なりけり。鹿島灘は雲煙に見えざれど、近く濤聲の※鞳たるを聞く。雨益※甚しく