冬の榛名山 / 大町桂月
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なり。戸數四五百、三四町の間に層々鱗次し、伊香保神社に至りて盡く。温泉の源は、七八町上の溪間にあり。家々、
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去られたりけむ、俄に元氣づきて、同行して、榛名山にのぼらむといふ。さらばとて、導者一人やとひて立ち出づ。町はづれ
。天神峠の眺望あり、榛名湖畔の奇觀あるなり。榛名山とは、榛名湖をめぐる山彙の總稱にして、烏帽子、鬢櫛、硯、掃部、
船尾瀑を觀て、榛名山の遊びも、こゝに終りぬ。十二月三十一日なり。天溪はこの日の中
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見るべき價値はあらず。されど、下る路には、獅子岩の奇あり。顧みて、榛名富士を仰げば、完全なる三角形に尖り、谷
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、上野の山々、濃く描かれたるが中に、怪奇なる妙義山、殊に目だちて見ゆ。翠葉を待ち合はすほどに、煙草を吹かしつゝ
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路、溪と直ちに相接するに及びて、こゝに始めて榛名神社の裏門に達す。溪の面氷りて、水その下を流れて聲あり。
ぬ。はじめおもへらく、榛名湖を眺め、天神峠を越え、榛名神社を看て歸るのみにては、尋常一樣の遊蹤なり。相馬山か榛名
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し、余は天隨と共に、明日を期して、赤城山にのぼらむとす。澁川の旗亭、鼎坐して杯をあげ、斜陽の影に
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ず、蚊帳をつらず。山下の澁川までは、前橋と高崎とより、鐵道馬車あり。澁川より二里、人力車を通ず。泉質は、炭酸泉
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碓岩を數町の外に見て、奇と稱し、榛名湖の東岸をめぐりて、快と呼び、天神峠に上り、前後を眺望して
掛茶屋あれど、人なし。顧みれば、周圍一里ばかりの榛名湖、堅氷結びて、一大明鏡を開けり。相馬山や、榛名富士や、烏帽子
歸るさ、榛名湖までは、同じ路を取りぬ。はじめおもへらく、榛名湖を眺め、天神峠を
、榛名湖までは、同じ路を取りぬ。はじめおもへらく、榛名湖を眺め、天神峠を越え、榛名神社を看て歸るのみにては、尋常一
烏帽子山との間の峠を越ゆ。今や、なつかしき榛名湖とは別るゝなり。別るゝにのぞみて、一言、湖底に恨みを呑みし
まして、三十町ばかり上れば、榛名湖あり。天神峠の眺望あり、榛名湖畔の奇觀あるなり。榛名山とは、
眺望あり、榛名湖畔の奇觀あるなり。榛名山とは、榛名湖をめぐる山彙の總稱にして、烏帽子、鬢櫛、硯、掃部、氷室、
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、こたびは、湖の西岸を通りて、榛名富士と烏帽子山との間の峠を越ゆ。今や、なつかしき榛名湖とは別るゝなり。
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次の汽車にのりて、田端に着し、前橋行の汽車に乘りかへむとするに、まだ三十分も待たざるべから
前橋にて汽車を下りて立ち出づれば、休息店の樓上、欄によりて、
を知らず、蚊帳をつらず。山下の澁川までは、前橋と高崎とより、鐵道馬車あり。澁川より二里、人力車を通ず。泉質
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乘らむとて、朝飯もくはず、起きたるまゝにて、飛び出でて新宿停車場にかけつけて、時計を見れば、五時五十分なり。
こそ仕合せなりけれ。昨夜時間表を見て、五時五十四分新宿發の汽車あることを記憶す。それに乘らむとて、朝飯もくはず、
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次の汽車にのりて、田端に着し、前橋行の汽車に乘りかへむとするに、まだ三十分
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群山、淡く描かれたり。下の方には、武藏、上野の山々、濃く描かれたるが中に、怪奇なる妙義山、殊に目だちて見
國時代に、木部宮内少輔忠近、あへなくも、上野國群馬郡白井の城主、山名大膳重友に攻め殺され、その妻の立田、
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ぬ。十二月三十一日なり。天溪はこの日の中に東京へ歸らむとし、余は天隨と共に、明日を期して、