二日物語 / 幸田露伴
地名一覧
九条
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嗟歎せんより今生は擱き後世をこそ助からめと、娘を九条の叔母に頼みて君の御跡を追ひまゐらせ、同じ御仏の道に
鈴鹿
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法説く声ぞと聞き、浮世をよそに振りすてゝ越えし鈴鹿や神路山、かたじけなさに涙こぼれつ、行へも知れず消え失する富士の煙り
神路山
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声ぞと聞き、浮世をよそに振りすてゝ越えし鈴鹿や神路山、かたじけなさに涙こぼれつ、行へも知れず消え失する富士の煙りに思ひを
平泉
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里、おもはくの橋わたり過ぎ、嵐烈しく雪散る日辿り着きたる平泉、汀凍れる衣川を衣手寒く眺めやり、出羽にいでゝ多喜の山に薄紅の
仁和寺
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御事胸に浮び来りて、あらぬさまにならせられ仁和寺の北の院におはしましける時、ひそかに参りて畏くも御髪落させられ
武蔵野
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立沢の夕暮に※を停めて一人歎き、一人さまよふ武蔵野に千草の露を踏みしだき、果白河の関越えて幾干の山河隔たりし都
松山
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友として眺めしほどに、憶ひぞ出でし松山の、浪の景色はさもあらばあれ、世の潮泡の跡方なく成りまし
海原越えて浜千鳥あとは都へ通へども、身は松山に音をのみぞなく/\孤灯に夜雨を聴き寒衾旧時を夢みつゝ
住吉
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那智の高嶺の滝の飛沫に網代小笠の塵垢を濯ぎ、住吉の松が根洗ふ浪の音、難波江の蘆の枯葉をわたる風を