北海道 南極 鎌倉 大阪 京都 奈良 東京 銀座

日本の北で、台北は日本の南である。けれども北海道の地図から言えば、函館はその南であり、台湾の地図から見れば、

一切の表現中で、これほど対照の著るしく、芸術の南極と北極とを、典型的に規範するものはない。先ず音楽を聴き給え。あの

。詩は音楽と共に、この点で美術の対蹠する南極に立たねばならぬ。しかしながら前に他の章（音楽と美術）で

は、今少しよき境遇に有り得るだろう。なぜなら芸術の南極と北極とは、その極端のゆえにかえって相通ずるからだ。――芥川龍之介

決心した。そして結局、この書の内容の一部分を、鎌倉の一年間で書き終った。それは『自由詩の原理』と題する部分的の詩論

関する論文だけを、体系的に著述しようと考えた。そこで鎌倉に居た間、約一カ年の時日を、もっぱらこの思索と著述とに没頭

時日を、もっぱらこの思索と著述とに没頭した。（鎌倉に於ける一カ年は、文字通りの哲人生活であって、朝から晩まで

、奈良や京都を指して「詩の都」と言い、大阪や東京やをプロゼックだと言う。或は伊太利のヴェニスを詩的と言い、マンチェスタアや

あり、月光の夜が白昼よりも詩的であり、奈良が大阪よりも詩的であり、恋愛が所帯暮しよりも詩的であり、秀吉が家康より

強制し、レアリスチックな観察をさせるからである。奈良と大阪との関係もこれに同じで、前者には歴史的の懐古があるのに、

他の都会をプロゼックだと言う。例えば定評は、奈良や京都を指して「詩の都」と言い、大阪や東京やをプロゼックだと

のヴェニスを「詩の都」と言う。けれども奈良や京都に住んでる人が、果して自分の住んでる町を、真に詩的と感じ

前の例に於て、通見は奈良や京都を詩的と言い、伊太利のヴェニスを「詩の都」と言う。けれども

言い、他の都会をプロゼックだと言う。例えば定評は、奈良や京都を指して「詩の都」と言い、大阪や東京やをプロゼック

、伊太利のヴェニスを「詩の都」と言う。けれども奈良や京都に住んでる人が、果して自分の住んでる町を、真に詩的

前の例に於て、通見は奈良や京都を詩的と言い、伊太利のヴェニスを「詩の都」と言う。

詩的であり、月光の夜が白昼よりも詩的であり、奈良が大阪よりも詩的であり、恋愛が所帯暮しよりも詩的であり、秀吉

認識を強制し、レアリスチックな観察をさせるからである。奈良と大阪との関係もこれに同じで、前者には歴史的の懐古がある

や京都を指して「詩の都」と言い、大阪や東京やをプロゼックだと言う。或は伊太利のヴェニスを詩的と言い、マンチェスタアや紐育

然るに東京に移ってから、元気がまた漸く回復して来た。（僕の経験

を見ても大同小異の階級者が、デモクラチックに均一して銀座通りを歩いている。こんな単調でつまらない社会は、おそらく世界のどこに